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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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今年も桜の季節が来ました。徒歩で花見ができるので、毎年のように出かけているところがあります。少年院の運庭に咲くソメイヨシノです。一年に一回のみ地域の人たちに開放されます。収容されているのは1220歳くらいまでの少年で、この日は室外には出られません。

6年前にもこのブログで取り上げていますが、昨年は施設の一部に入ることができました。なんと!陶芸ができる部屋です。しかし、この部屋の出入り口には金属探知機が設置されていて、ここは学校じゃない、違うんだと改めて思い知らされました。


私も陶芸を趣味としており、作品を作っている時はかなり落ち着きます。精神的に何らかの良い効果があるかもしれないとは思います。
しかし、少年院では「24時間、私語禁止」だとは、ずっと知らずにいました。私語が禁止されていても、寝つく前や係官がその場に居なくなれば、少しは会話をしているだろうとは思います。

が、私語禁止という矯正教育がなにがしかよい方向にいくとは思えません。コミュニケーションか下手になるような気がします。社会に出てから周囲にいる人々とうまくつきあえるようになるのでしょうか。口から生まれたと言うわれるくらいおしゃべりな少年ならば、少しは沈黙が保てるようになり、内省する時間が取れていいのかもしれませんが…。

さらに驚いたのは、「1食分を3回に分けても十分生きていけるくらいの量」を、一日3食も食べねばならないみたいです。大食家ならば別ですが、少食ならば毎日のように過酷な罰を与えられていることになります。

刑務所もそうですが、罰を与えるのがこれらの施設の主な役目になっていますが、そんなやり方が再犯防止に役立つとは到底考えられません。 
 


まずは、自分を知ることが大切ではないかと思うのです。そして、自分を取り戻す。自分を大切にすることを学ぶ。自分に自信を持つ。自分にプライドを持てるようにすることが再犯を防ぐ最も効果があるものだと私は思うのです。

ただし、実際にはどういうカリキュラムを立てると、そこに導けるのか私には全く分かりません。どういう生活を与えられたら、少年たちが真に反省できて、社会復帰がスムーズに行くのか、そういうことまで提示できません。

無責任だとは思いますが、どうもヤリキレナイ思いで一杯になり、なにか一言くらいどこかで文句を言わずにはいられません。

ただし、エニアグラム講座があり、そこで自分と他人を知ることから始めて、家族のことを理解できるようになること、自分の欠点を知ることなどから、自分のやった行為がどういうことだったのか、気づくことかできるのではないかと。そして、真に反省することができる…と、思うのです。

正月とか花見とか、とかく世間が浮かれ騒ぐ祭りとか、そういう時期になると、それらに参加できず楽しめない人たちのことが頭によぎります。関心がある方には以下のところご一読を!

★少年院生活の実態 体験者が書いています。
http://cbx400fcbrxj.suppa.jp/setumei.html


★知られざる少年院の掟「24時間私語禁止」 矯正教育のプロが明かす裏事情
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/03241100/?all=1

★少年院で非行少年は「反省」できるのか? 矯正教育のプロが語る問題点
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20160329/DailyShincho_506940.html


 

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