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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「今夜のメニューは、これだけ?」と連れ合いが少し声高に言う。
「忖度したのよ!」と私。
「え、何のこと?」と連れ合いが尋ねる。
「だって、エンゲル係数が高くなったなあって、昨夜、言ってたよね」

森友問題が起きてから、我が家では「忖度そんたく」は流行語となり、この言葉でしばしば遊んでいる。たぶん、2017年度の流行語大賞はきっと「忖度」になるに違いない。

9億円余にもなる国有地を2千万円くらい値引きするならば、普段から普通にやっているのではと想像するのですが、まさかの8億円値引きです! 忖度の過剰反応だろう。

国会中継を聞いていると、財務官僚たちが顔色一つ変えないで答弁している。まあ、そういうものだと思うのですが、内心ではどう考えてるのか、不利益になることがあるのかと、いろいろ想像したのですが、私にとっては無縁の世界ですから想像できにくい。


しかし、昨日、元経産官僚だった古賀茂明さんの記事(以下)があって、「官僚文化」なるものが少し判り納得できました。たぶん、あの世界では出世するかどうかは、「天と地」ほどの違いがあるのだろう。

で、私たち庶民にとっての忖度とは、相手の気持ちを理解することであり、出世できるかどうかで悩むことなどあまりない。大した違いはないと思う。そういう清々しい気持ちで暮らせる立場にいるのが庶民です。そのことでは改めて感謝したいと思う。えっ誰って…? 家族かな、天にかな…

★古賀茂明「役人が“忖度”した後の報酬とは?」
https://dot.asahi.com/dot/2017040200002.html?page=2

上記から、一部のみ以下に転載させて頂きました。


…法律の執行を上司の指示なくやっても、それは忖度と言わないが、違法なことを「上司はそれを望んでいるだろうと推し量って行うこと」が忖度である。つまり、「忖度」は常に違法まがいの問題を常に孕んでいるのだ。

忖度の対象となる人は、自分の上司、または、自分の出世(目の前のことだけではなく、一生を通じての)に影響力を持つ人である。それは役人だけでなく、上司などに影響力を持つ政治家、業界関係者なども含まれる。

役所の場合は、忖度しないと、その組織には非常に居づらくなる。もちろん、役所を辞めるという選択肢もあるが、その場合、単に役所を辞めることによる直接の不利益だけでなく、その後の人生において、その役所との関係では、差別的に取り扱われるリスクが生じる。江戸の敵を長崎でということである。

一方、「忖度への報酬」も実は、非常に大きい。人事当局が、職員の退職後の天下りの差配をする。少なくとも70歳くらいまでは、役所の世話になるわけだ。したがって、忖度への報酬は、60歳定年まではなくその後の10年以上にわたって続く。真実を語らず、文書廃棄までして守り通したときは、「忖度」には大きな報酬が約束されている。


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