そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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渡辺京二著の『逝きし世の面影』を読むと、江戸という時代があったことで、現在の日本社会を考えさせてくれました。また、自分のルーツを探すことで自分という人間を顧みることができたような気がします。

この本は5回くらいは再読していますが、その後も日本を訪れた外国人の日
記や旅行記などを探し出しては読み続けています。少しでも日本の社会を客観的に見られるとしたら、比較できる立場にいる人たちではないでしょうか。旧来の日本史にはない視点が、面白くて止められません。

先週、やっと読み終わったのは『犬将軍』(ベアトリス・M. ボダルト=ベイリー著)で、今週は『ケンベルと徳川綱
吉』です。ちょっと読みづらいところがありますが、前書は江戸・元禄時代にあった出来事をか
なり詳しく取り上げています。ええっ!と驚くようなエピソードがあり、教科書には絶対に載らないようなことが満載です。

たとえば、三代将軍の家光の大奥は4000人もの女性が居たとか。4代目の家綱
は無口で優柔不断で、政務は家臣任せだったようで、「さようせい様」と呼ばれていたとか。一番に驚いたこと、綱吉に関することが、私の記憶の中にあるものと全く違っていたことです。

綱吉は
「生類憐みの令」を制定したが、それは、人間より犬を大切にする悪法で庶民を苦しめたのだと。戦乱の時代から80年くらい経っていたので、将軍さまは平和ボケして世間の事は何も知らず、庶民の暮らしを知ろうともしないバカ殿で、ヒマ人で、犬好きが度を越したのだろうと。

しかし、現在
は評価が180度変わってきたみたいですが、教科書ではどうなったのか、それは調べてないのでわかりません。以下のウィキペディアにも載っています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E7%B6%B1%E5%90%89

生類憐みの令は、「単に動物を愛護すべきであると規定した法律にとどまるのではなく、むしろ、かつて
どこにも見られなかったほどに、社会的弱者や貧者を保護することを目指した法律だ」と言うのです。

も、済みませんが、これはできたら『犬将軍』をお読みください。世界に先駆けた法令を出した唯一の将軍です。いわゆる名君です。綱吉の時代から元禄文化が栄えたのですが、戦争のない平和な時代であればこそと言えるでしょう。

一方、70年の平和ボケした暗君がやることは、見苦しいことばかり
です。社会的弱者を増やし、貧者を切り捨て、共謀罪によって密告社会を作りだす恐れがあり、民を苦しめる法令ばかり次々と繰り出す。強行採決もものともしない暴君です。

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