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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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かねてから観たいと思っていた映画です。2007年のポーランド映画で、監督はアンジェイ・ワイダ。登場する女性たちの表情がとても美しく、気高いという印象です。

公式ページ→http://katyn-movie.com/pc/story/

db0d7abd.jpgあらすじ 
1939年、ポーランドはドイツ軍とソ連軍に侵攻され、すべてのポーランド軍将校はソ連の捕虜となった。アンジェイ大尉(アルトゥール・ジミエウスキー)は、彼の行方を探していた妻アンナ(マヤ・オスタシャースカ)と娘の目前で、東部へ連行されていく…、

この監督の映画は「灰とダイアモンド」「地下水道」の2本を見ています。「灰と~」は、30歳くらいの時に観ていますが強烈で忘れられない映画です。かつてはお薦めしたい映画のNO1でした。

今回、この映画を観て、監督は戦争犯罪をあれからもずっと追及し続けていたのだと知りました。監督はポーランド人で、彼の父親もこの事件の被害者のひとりだったようです。そして、監督自身も対独レジスタンス運動に参加しています。

ポーランドは1939年9月1日にドイツ、9月17日にソ連に侵攻された。ソ連の捕虜となった約1万5000人のポーランド将校が行方不明になったのは、それから間もなくのことだった。行方の分からなくなったポーランド将校たちがカティンの森で遺体で見つかったのは1943年のこと……。ウィキペティアより転載

なんと一ヶ月内に、西からはドイツ軍、東からはソ連軍がこの国に押し寄せていたのです。陸地続きの国で他国の軍隊が侵入してくる…、それがいかほど恐ろしいものなのか島国に住む私たちには想像できにくいもの。

なお、約2ヵ月前の4月10日に、
ポーランドのカチンスキ大統領夫妻と政府高官を乗せた航空機がロシア西部に墜落して、96人全員が死亡という事故がありました。

それは、「カティンの森事件」の追悼式典に向かう途中に起きたものです。しかも、カティンの現場近くに墜落したという…。ちょっと怖いお話しですね。

しかも、この話には続きがあります。大統領たちの国葬をする日は、アイスランドの火山の噴火で、葬儀に参列できなかった首脳たちがたくさんいたみたいです。

火山噴火で飛行機が飛べないなどということは、生まれて初めて聞いたもので、めったにあることではありませんからね。
ちなみに、アンジェイ・ワイダのエニアタイプは2w1と判定しています。

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