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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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15日、横浜市内の私立女子高校の教室で、1年生の女子生徒が授業中に、同級生に刃物で右わき腹を刺され意識不明の重体。署は刺した女子生徒を現行犯逮捕した。この生徒は、「わたしがやったのは間違いない」と認め、「性格が合うタイプじゃなく、うるさくて嫌だった。けがをさせようと思った」などと供述。2人とも席に座った状態で、いきなり刺したとみられるという。2人が席の並びに不満を持っていたり、教室のカーテンの開け閉めなどを巡ってもめていたりしたとの情報もあり、同署は以前からトラブルがあったとみて調べている。

この事件、これだけを読むと、なぜ憎むようになったのか理解できません。でも、逮捕された女子にとっては、行動に移してしまうほどのものだったのでしょう。

(ちなみに、授業中で起したことですから、性格的には大胆なことをしやすい気質ではないかと予想されますが、これだけの情報からタイプなど判定できません。なお、攻撃タイプ(825)か、攻撃タイプの8のウイングがあるのではと考えられますが…)

大胆な行動に移すなど、どの人でも、どのタイプだとて実際には稀なことだと思いますが、第三者からみたら些細なことが、当人にとっては重大なことになっています。それはよくあることです。

たとえば、隣の席の男子が給食時にクチャクチャと音を立てて食べるので、それに耐えられず「殺してしまいたかった」と語る男子がいました。幸い行動に移すことはなかったのですが。そんなに簡単に殺しをイメージしていることにビックリしたことがあります。もう30年前のことで時効だと思うので取り上げましたが。

この事件のように、他の女子のおしゃべりがうるさくて、声が大きくて、それが気になって勉強に集中できなかったので、「転校したい」と語っていた女子もいます。

また、ある友だちと急につきあいを避けたので尋ねたところ、「しゃべり方が気になって、どうしてもイライラして自分でもどうにもできなかった」と語っていた友人もいます。

どういうしゃべり方なのかと尋ねると、甲高く早口でまくし立てるような感じだと言います。でも、クラスの子が、モソモソッとなんか愚鈍な感じで語るのでイライラする、などと言っていた友人もいました。

何が気になりだすのか、わからないものです。人それぞれなんでしょう。でも、話し方とか食べ方というものが、他の人たちに不快な思いをさせているなど、あまり考えつかないことではあります。でも、思い出すと、結構あるんですね。

こういう事例を知ると、本当に怖くなります。私も何かで誰かからそう思われていたかもしれない、などと考え出すと、身がしまり背筋が冷たくなってきます。

さて、何かを気にしだして、それに意識を集中するようになると、そのことばかり気になり、他に意識をふり向けることが困難になって行きます。

それで、「気にしないでおこう」とか、「なんでもないことなんだから…忘れよう」などと努めると、かえって意識付けしてしまい、さらに気になってしまいます。

上記の事件が該当するのかわかりませんが、「否定的なことに意識を集中させない」ということが、そんな危機から脱出する一つの方法です。

自分の好きなことや、やりたかったことに懸命に取り組むことが、危機から脱出する一番の方法ではないかと思います。この方法、いつか危機が訪れたなら、必ず思い出してくださいね。

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