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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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reader2.jpg 前回6/21の続きです。
ナチスのユダヤ人虐殺に関わった事件があり、ユダヤ人を看視していた者はハンナを含めて5人です。4人は自分たちの罪を逃れようとして、ハンナが責任者として報告書にサインをしたと主張します。


ハンナは文字の読み書きができないのでサインはできません。裁判官はそのサインがハンナと同じ筆跡なのか確かめようとします。

しかし、ハンナは、「確かめなくともよい、自分はサインした」と主張してしまいます。その結果、ハンナは無期懲役(原作では)で、他の4人は短い懲役刑を言い渡されます。

さて、あなたならば、自分が読み書きできない(文盲は差別的な言葉だとして現在はあまり使われない)ことを知られたくないので無期懲役の刑を受けるか、それよりも事実を訴え、4年くらいの刑になるか、どちらを選ぶのでしょうか。

ハンナがそちらを選んだのはどうしてなのか? と受講生たちに尋ねると「わからない」と言う人が多かった。あなたにはわかるでしょうか? →①

さらに、ミヒャエルはハンナが文字の読み書きができないことを知っていたので、彼女を助けることが出来たはずですが、そうしませんでした。なぜなんでしょうか?→②

とはいえ、ミヒャエルはハンナのために、テープレコーダーで朗読したものを吹き込んで、刑務所に送り続けます。そのお陰と言うべきか、たっぷりと時間があるハンナは文字の読み書きを学びはじめ、いつしか習得してしまいます。

次に出会うのは、ハンナが恩赦で18年の服役生活に終止符を打って出所するという知らせを受けて、ミヒャエルが刑務所に出かけたときです。

ハンナの身元引受人になったミヒャエルは、彼女のために住む家や仕事先を用意します。壁にかける絵を選ぶなど熱心で万端に準備を進めました。

しかし、当日の朝、迎えに行くと、彼女はその早朝に首を吊っていたというストーリーです。ここで質問です。彼女はなぜ死を選んだのでしょうか。ミヒャエルの好意を受け入れてもよさそうなのに、どうしてそうしなかったんでしょうか? →③

なお、他の人の感想を知りたくて探すと、次のようなブログ記事を見つけました。
カメラはハンナをしっかり捉えているが、物語はその内面にまであまり深入りしていない。原作もそうだが、ハンナの心は、ボクらが想像することによってのみ表れる」

その通りだと思います。では、ハンナとミヒャエルは愛し合っていたのでしょうか。朗読のテープを送り続けたのは、ミヒャエルがハンナを愛していたからでしょうか? →④
 
映画を観て、どのような想像をするか、解釈をするのかで、あなた自身のタイプがわかります。でも、その想像や解釈は、作者たちが考えていたものと違うものかもしれません。同じ可能性もあります。

もしも、違っていたら、作者たちの思いとか狙いなどを理解することはできません。
では、この作品の作者のエニアタイプは何タイプなのでしょうか? →⑤  

なお、5
つ全てが正解ならば、作者と同じタイプの可能性があると思います。映画のほうをぜひとも観て頂いて、よかったら①~⑤について、あなたなりに書き留めてみては如何でしょう?

 

 

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