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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「全員が、自分たちがさらされている危険を意識していなかった。みんな読み書きができず、仕事を必死に探している人たちだ。かれらにとっての選択肢はただ2つ、飢えで死ぬか、金属中毒で死ぬかだ」

と、インド・ニューデリーの医科大学健康センターのジョシ所長が、調査した結果から電子ゴミの危険性を明らかにしています。(青字は全て、7/09のAFPニュースから転載したもの)

「オフィスや家庭から出るコンピューターやプリンター、携帯電話などの電子廃棄物が、インドの貧困地域でごみ拾いをして生計をたてる人びとの健康を脅かしている」

「電子ごみに含まれるカドミウムや鉛といった物質がもたらす結果は、非常に長い期間、痛みに苦しみながらの死だ。35~40歳になるころにはもう働けなくなる。眠ることも歩くこともできない」

「働けなくなった人たちはたいてい故郷の村に帰ってしまうため、電子ごみの回収で中毒になって死ぬ人がインドで何人くらいいるのかに関する推計はない」

映画「愛を読むひと」を観てから、非識字者たちのことを知る機会を得て少しは理解も進んだと思われる、そんな中、飛び込んできたニュースです。

この映画の原作には次のような文があります。「非識字者であることは、市民としての成熟に達することはできない、ということだ」と。

「市民」として成熟するとは、文字の読み書きができるのは最低限のことで、一定以上の教養と知識があることではないかと思われます。


市民として未成熟であれば、ナチ政権のような権力を監視したり批判することもできません。逆に利用されてしまうこともあり、ハンナのように知らずに加担してしまうこともあるはずです。


また、読み書きできない環境とは、身を守るための情報を得られない、危険を危険だと認知できないってことです。

日本などの先進国の識字率は、およそ95%以上ですが、インドやパキスタンやアフガンなどは、40%前後です。また、男女別の識字率を知れば、文字の読み書きができないのは、主に女性たちだとわかります。

ニジェール 17%(男性25%、女性9%)
アフガン 36.3%(男性51.0%、女性20.84%)
パキスタン 41.5%(男性53.4%、女性28.5%)
インド  58.0%(男性69.0%、女性46.4%)

「成人の非識字者のうち3分の2が女性」と言われています。上記のAFPの報道写真は、女性と子どもが、かがみこんでゴミをよりわけているシーンでした。

ところで、携帯電話の周波数の変更から機種を変えてほしいという案内が、今日、我が家に配達されてきました。
今持っている機種も廃棄物になってしまうのか…、私も知らずに加担していたのか……、

 

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