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「氏(うじ)か育ちか」という論争はよく起きます。英語でも、「nature or nurture」という表現があります。
性格というものは、生まれながら持っているもの、つまりは遺伝子(氏・nature)によるものなのか、それは養育環境(育ち・nurture)によって違ってくるものなのか、というものです。このことは、みな関心が高いようで、とかくイデオロギー論争になってしまう傾向があります。
ご存知のように、一卵性双生児はいわばクローンですから、ゲノムはみな同じです。もしも養育環境の影響が大きいということなら、一卵性双生児が別々の家庭で養育されて成人したら違いが大きくなります。同じ家庭で育てられたならば、違いは小さいってことになります。
これまで良識派と言われていた人たちは、どちらも大きく当人に影響を与えるので、「五分五分だろう」というものでした。
ところが、最近の遺伝子研究からは、どうもそうではないらしいという方向になりつつあるようです。『遺伝子は私たちをどこまで支配しているか』(新曜社)のなかに、一卵性双生児に関する研究調査の結果が詳しく載っています。
一卵性双生児が別々に生活している時間が長ければ長いほど、互いに似なくなってゆくと予想されます。この本に記されているのは、「性格検査の類似や一致は、80歳や90歳になってもほとんど変化しない」とあります。
また、「一卵性双生児は一緒に育った場合でも別々に育った場合でも、歳をとるほどによく似るようになるという検査結果さえある」
多くの研究結果が示していることは、「共有の家庭環境は子どもの性格形成にほんの小さな影響しかおよぼさない」ということです。それじゃあ、わが子の性格を何とかなおしたい、などと思っている親がいますが、努力しても報われないってことになりますよね。
また、「10歳以前であれば、共有の家庭環境の影響が小さいながら見られる。周囲の人々とうまくやってゆくための方法として、親や兄弟姉妹、近所の仲間をまねる傾向があるからである。しかし、思春期を過ぎ家を離れると、ほとんど完全に消え去ってしまう。一緒に育った兄弟姉妹が似ているとしたら、その大部分は家庭環境というよりは、共有している遺伝的性質によるものであるようにみえる」
まさに、性格は変わるように見えますが、変わるとしたら、それはタイプ7内での変化に過ぎません。タイプ7で生まれたら一生タイプ7です。タイプ7がタイプ5に変わることも、タイプ6に変わることもありません。
ですから、当会では「性格」とは呼ばず、「気質」にしています。また、「性格」が養育環境によって大きく変わるものならば、タイプ判定というものはできません。どんな環境にいる人であっても、その人の「気質」がくっきりと出ているので、タイプを見抜くことができるのですから。
なお、この本の考え方は、実は私が元々そう感じていたことなのですが、単に感じていただけに過ぎません。しかし、こうして自分の考え方と一致できる書物と出会えたのですから、長生き? はするものですね。
まだ年寄りだと思っていませんが、40歳まで生きれば充分だと思っていましたから…。おまけの人生を過ごしているわけです。
でも、上記にもあるように、近頃はよけいに、私がより私らしくなっているという感じがしています。青年期のほうが自分を抑圧したり自分らしくいられず無理していたように思われます。
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