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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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あるマンガ家がインタビューされて応えています。
「私は小さい頃、お母さんみたいな人になるのだけはやめようって思ってました。うちの母は本当に活火山みたいな人なんです。テンションが高くて、1年365あるうちの365日怒って噴火し続けている」

マンガ家もその母親もタイプ2w1と判定しています。(なお、雑誌に載っているものなので公表しており問題はないのですが転載先を明示していません。その点はどうかお察し下さるようお願い致します)

さらに、「小さい頃に、母に訊いたことがあるんです。“お母さんはどうして毎日怒ってるの”って。そうしたら母は、“私は優しい”って言うんです」

すると、母親は応える。「私のお母さん(祖母)は非常に厳しい人で、それで私は辛かったから、自分の娘には優しくしようとしている。それでも怒るのは、あなたたちが言うことを聞かないからだ」

この母親、自分の言うことは正しいことだ、と思い込んでいるように見えませんか? 子どもの言い分をキチンと聞き入れたり理解しようとつとめているのでしょうか。そうとはとても思えません。

なぜならば、子どもの言い分を聴いていれば、怒ることは確実に減ると考えられます。相手は小さな力のない子どもです。親である自分のほうが怒りを抑えなくてはならない、という考えが少しでもあれば、365日噴火することはないだろうと予想します。

たまの噴火ではないからです。このマンガ家、まるで生まれてからずっと新燃岳のそばで暮らしているみたいなものではないかと…。

つまり、毎日怒っているのに、自分を「優しい」と勘違いしているところが、「ジコチュー度の強さ」を物語っていると考えます。

「つい怒ってしまった」とか、「なんて悪いことをしたのだろう」などと反省している母親ならば、ジコチュー度は平均値だと考えています。

なお、この母親は漫画はくだらない仕事で、絵本とか童話を描くなら高級だという考え方をしていたようです。娘がマンガ家になることに大反対していました。

「職業に貴賎なし」という考え方ではありません。また、自分のそういった価値観を子どもに押しつけていますが、その自覚はないみたいです。

この手の親によくある言い分ですが、子どもは未熟ゆえよくわかっていない、ゆえに親が押し付けたとしても、子が言いつけ通りにしていれば、後からきっとその子は親に感謝するようになる、という考え方をしているみたいです。

ちなみに、小説家は下等な職業だと言われていた時代がありました。「夏目漱石の本ばかり読んで、近頃の若者は漢文を読まない」と嘆いていた親が、明治末期から昭和初期頃にはいたんですね。

70年代になり、「マンガばかり読んで、漱石などの本は読まない」と嘆く親がよくいましたが、今ではマンガを読んでも嘆くような親は見かけません。ゲームやネットにのめりこんで新聞も読まない! と嘆いているのでしょうか。

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