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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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古くからの知り合いが1年前に妻と死別されて、それを手記にまとめられました。送られて来た手製の手記を読んでショックを受けています。死因が鉄道投身自殺とあったからです。

ご夫婦とはかつて同じ職場に在籍したことがあり、彼女は2年先輩です。パッチリとした奥目で清々しい印象のある健康的な女性でした。

柔道の段位を持ち、その頃は居合い道場に通っていたとも聞いており、スラリとした長身で、笑顔の愛らしい気さくな方で憧れている先輩でした。あの方がなぜ、どうして、と、心の中で幾度もしつっこく尋ね続けている…、

手記によると躁うつ病が原因だと見ているようです。でも、彼女がどうしてそんな行動をとったのか、そこにある内容からは全くわかりません。彼女の悩みの深さもわかりません。

ご夫婦をともにタイプ2w1と判定しておりましたが、手記には妻の病状が少し書いてあるだけです。30代頃から躁うつ病に罹り、死にたいと何度も訴えていたらしいのですが、詳しく書かれていないのです。

手記のほとんどがご自分のことで、妻の内面的なことは興味がないのかと思うくらいに、それに関する記述は少なくて…。

タイプ2の男性にとって女性の存在は軽いと
よくここでも取り上げていますが、これほどまでに妻のことが書きだせないとは…、ただ絶句しています。

彼女はある宗教活動をしてその政党を支援しており、無宗教で支持政党など無い私にとっては、一定の距離を保っているほかない相手でした。

でも、選挙が近づくと手紙やパンフが届き、電話でたまに世間話をすることがありました。また、
ある日の電話で、私と誕生日が同じだったことを知りました。個人的には惹かれる女性でしたが、細いつながりのままでした。

彼女は信仰していた宗教に救われることはなかったんでしょうか? 宗教活動は熱心にされていたのに…。壮絶な死を選んだその心を知らないままでいられるだろうか。

信仰心って、一体どういうものなんだ、なぜ、救済されないのかと、今さらどうにもならないことなのに、あれこれと考え続けてしまいます。

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