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昨日の3月8日は「国際女性デー」の日でした。1904年3月8日、ニューヨークで女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたのがきっかけで、1975年に国連で「国際女性人デー」と定められました。
早くも100回目となり、世界各地でパレードや抗議行動が開かれたました。それでも、今も貧困者は圧倒的に女性です。差別されているのも女性で、失業者も女性。学校教育も受けられずにいるのは女性のほうです。一部の国では土地所有者に女性が占める割合は3~20%でしかないという報告書が今年ありました。
ところで、ごく最近知ったことです。これほど辛い病気が世の中にあったのかと、たぶん、あなたも衝撃を受けるのではないかと思うのですが…。
「フィスチュラフィスチュラ(瘻孔:ろうこう)」という病気です。きっかけは以下の動画ニュースからです。ぜひ見て頂きたいと思いご紹介しています。
①デモクラシーナウの動画 「私の癌とコンゴの癌」
→ http://democracynow.jp/video/20100826-3
②デモクラシーナウの動画「コンゴの性暴力被害者の傷を癒す」
→http://democracynow.jp/video/20100826-4
「フィスチュラフィスチュラは、医師などに受診しないまま自宅などで出産したり、暴力を受けたりすることにより、女性の産道に孔が開き、膀胱や大腸との壁が損壊することにより、糞尿垂れ流し状態となってしまう、という悲惨な疾病です」 (フィスチュラ・ジャパンの記事から転載)
「このような女性は死産児を出産することが多いだけでなく、夫からの拒絶など女性が見捨てられてしまうケースも多発し、それに続いて起こる無言の精神・社会的トラウマに苦しんでいる」
「フィスチュラの犠牲者は多くの場合、自分の障害の原因に気づかず、罪を感じて、肩身の狭い思いをする。彼女たちはまた、働くこともできないし、地域の活動に参加することもできない」
「社会的疎外に苦しめられた女性や少女たちは時に、沈黙の孤立感の中で、捨て身の行動を取るまでに追い詰められてしまう」
想像して欲しいんです。自分が汚くて、おぞましい存在になっているのです。あまりにも恥ずかして強い孤立感と絶望感で一杯になり、プライドはズタズタにされてしまうでしょう。
また、自分を卑下してしまう、卑屈になってしまうってことが、どういうものなのか想像すれば、その悲惨さを少しは理解できるのではないかと思います。
世界には200万人以上のフィスチュラを罹患している患者が存在するともいわれます。主に、アフリカです。でも、問題の大半は目につかないままで、隠されているだろうと予想されます。
フィスチュラになるのは、産科医療を受けることのできない貧しいへき地に住んでいる若い女性に多いようです。また、動画にもあるように、アフリカでは女性が少女のような年齢で結婚するという慣習があります。
それゆえ、未熟な体で骨格の発達が未発達なままに出産を余儀なくされるのです。そうなれば難産になって、フィスチラに罹りやすくなると考えられます。
コンゴでは、戦術としての集団レイプが拡大しており、男性兵士の奴隷状態に置かれたりしています。また、アフリカには女性の割礼(死に至ることもある)もあり、女性たちの置かれている環境は想像以上に厳しいと考えられます。
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