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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 当ブログの7/11付けに、「コペルニクスのような気分」というタイトルのものがあります。読者の方から、「それは心情的には裁判に掛けられたガリレオ(のような気分)」なのではないかとの、メールが届きました。

 さて、このような言われ方は一般化していると思っていたのですが、そうでもないかもしれません。深く考えないままに使ってしまいました。確かに地動説を唱えたコペルニクスのほうは裁判にかけられていませんし、社会的な迫害も受けていません。ちなみに、コペルニクスが「天球の回転について」という本を出版したのは、彼の死の数週間前だと言われています。

 一方、ガリレオのほうは「裁判で
地動説を捨てることを宣誓させられたが、宣誓の言葉に続いて小声で(あるいは大声で)「それでも地球は動く(回っている)!」と叫んだという逸話がある」と、フリー百科事典(Wikipedia)に載っています。ただし、これもガリレオが本当に言ったのか、真偽のほどはわかっていません。

 とりあえず、あの箇所は「ガリレオのような気分」と書いたほうが正しいと思います。しかしながら、私も本などを出版していますが、裁判にかけられる不安があるのではなく、社会的な迫害されたこともありません。
それゆえ、私自身の心境としてならば、コペルニクスのほうに近いのではないでしょうか。

 ところで、コペルニクスは地球が完全な球体(地球は自転の関係でわずかにゆがんでいる)であると最後まで信じていたようです。ガリレオも、「すべての天体は完全な円を描いて運動する」と主張し続けたようです。しかも、「ケプラーの法則」と知られるケプラーの考え方「楕円軌道に基づいて惑星の位置予報がされる」という時代になっても、これを撤回しなかったのは有名みたいです。

「天文学の父」とか「科学の父」と言われているガリレオでさえ、こんな頑迷なところがあります。そして、ケプラーも何かおかしな方面に逸脱したことがあるようですし、ニュートンやアインシュタインも誤りをおかしたことがあるみたいです。

 ちなみに、3年前くらいの韓国の大学
教授の捏造事件(ES細胞に関する研究成果の捏造)には、驚きの声をあげた人たちは多いのではないでしょうか。あまり知られていないが、その他も幾つも悪質なものがありますが、論外なので取り上げる気にもなれません。


 なお、自分が誤ちの多い人間なので、天才と言われた人たちや、その道の実力者で著名人な人たちでも間違いをおかしていた、ということを知ると正直少しホッとします。

 しかしながら、科学
の歴史を知ると、誤ちや逸脱の連続ではないかと考えられます。それでも真実が見出されて、現在では正論として認められるようになっています。過失や逸脱、失敗があったればこそ、そこから学べるというのは本当のことだったようです。

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