そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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サウジアラビヤは、映画館が娯楽規制によって設置できません。

そんな国に生まれた女性がサウジ初の映画監督になって、サウジ国内だけで撮影した映画ですから、すごく観たいと引きつけられていました。

サウジは、他のイスラム圏と比較すると戒律が厳しい国と知られています。家族以外の男性には素顔を見せず肌も隠さねばならず、全身黒ずくめです。

男女が厳しく隔離された社会ですが、私たち日本人には実態がわかりません。人々の暮らしぶりが想像できにくくて、なじめない国っていうイメージがあると思います。

このような国に住む女性たちは、女性差別と言えるような戒律をどのように捉えているのか、抵抗していないのかと…。日本では報道されることはほとんどないので分からないことばかりです。

なお、鑑賞後の感想としての一言ならば、“とても素晴らしい!”と言えるものでしたので、多くの人にお奨めしたいと思っております。

公式サイト
http://shoujo-jitensha.com/

主人公のワジダは10歳くらいで、お転婆とも言える活発な少女です。学校では他の少女たちは黒の皮靴()ですが、ワジダはスニーカー。家の外でも幼馴染らしい男子とおしゃべりします。

その男子と自転車競走をしたがっています。髪も黒いスカーフで隠すことを校長から注意されますが、ちょっとかぶっているだけ。大人の女性とは違い、少女にはそれほど厳しくないようです。

それでも日本人からみたら驚くような戒律があり、自由度の少ない社会です。

映画に出ていたものとしては、女性は外出するときは全身を覆う。女性の声は肌と同じだと捉えています。

つまり、黒ずくめの服から目だけ出すように、外では会話も必要最小限にということらしい。


宗教クラブという部活があるみたいで、担当教師が、「生理の間はコーランに触れてはならない」と指導します。まるで、女は不浄だと言っているようで、昔の日本にあったような考え方です。

至るところに戒律が支配しているように見えますが、映画のシーンからは、その不自由さをどこかで凌いでいる、うまくかわしているような感じがみえます。

また、女性は自転車に乗ることは禁止されているが、少女ならば厳しく批難されるほどではなさそう。ただし、キチンとした女子には見られないみたいです。

そして、少女と母親との会話から、父親とは同居していないとか、父親は扶養の義務がないかに見えるところがあります。

母親は通勤に3時間もかけており、無理しているようです。なぜ夫がいるのに無理しても働かねばならないのか、説明がないのでわかりません。

4人の妻まで持てる社会ですが、この映画では父親が第2夫人と結婚して、母親の嫉妬と嘆きが少しとりあげられています。第2夫人が持てるならば、夫は高収入なはずではと思うのに…、よくわかりません。

少女の母親は、なにかにつけパパ!パパ!で、夫中心の生活ぶりで、夫に依存的に見えます。自分より身分が高い旦那様扱いって感じです。

80~100年前の日本、祖母の時代にあったような暮らしぶりに近いような気がします。でも、そんなに遠い昔のことではないのに、そのようには見えません。

どうしてなんでしょうね。宗教戒律と因習の違いなのでしょうか? (つづく)

 

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