そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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前回までに分かったことは二点です。三代将軍・秀忠が律義すぎるとしたら、タイプ1とタイプ4から探す。正室に気を遣いすぎるのか、または忖度? () なのか。どうも攻撃タイプでは無さそうに見えるところです。

さて、いつものようにエピソード(逸話=青字)をネットサイトにて探しましたが、以下に二つありました。たぶん、元記事は、 『台徳院殿御実紀 (秀忠に関する実紀)』だと考えられます。



秀忠が鷹狩りでとった鶴を、野田玄縁(家臣)に賜ったことがあった。玄縁は有り難さのあまり、頂いた鶴の汁物を押し頂きすぎて、自分の頭から襟首にかけて熱い汁をぶちまけてしまった。それを見ていた秀忠は、たまたま脇差しを杖に頬杖をついていたので、そのまま眠ったふりをして玄縁を見ないふりをした。これは玄縁が御前を気遣ったからである。

たぶん、この家臣はかなりの緊張から、主君の前で失態を犯してしまったようです。それを寝たふりをして、見ていなかったことにしたという逸話です。思わず笑い飛ばすような場面ですが、この殿様は相手の立場に立てる人のようで、優しい気質にみえますね。

徳川秀忠が弟の義直、頼宣、頼房(後の御三家)と雑談した時の事です。
秀忠「私はどうしてもやりたいことがあるが、未だにそれが出来ないんだ。」
頼房「それはいったいなんですか?」
秀忠「高い所で鼓を打ちたいんだ。きっと気持ちいいぞ。」
頼宣「そんなこと今からでもできるじゃないですか。」
秀忠「いや、私が鼓を打ったら城下の者が真似をするだろう。
それが広まって今度は日本中の者が高い所で鼓を打ち始めるに違いない。
だからやりたくてもやらないのさ。」
秀忠は鼓が好きだったのですが、将軍になってからは一度も打つことはなかった。

ここは、なんだか4代目の家綱のエピソードに似ています。

家綱が将軍就任から間もない幼少期のこと。江戸城天守閣へ登った際に近習の者が遠眼鏡(とおめがね)を勧めたが、「もし将軍が天守から遠眼鏡で四方を見下ろしていると知れたら、恐らく世人は嫌な思いをするに違いない」と遠眼鏡を手に取らなかったという。

秀忠は高い所で鼓を打ちたいのに、それを一度もやらない。家綱も10歳くらいならば、天守閣という高いところから遠眼鏡で四方を眺めたがるのでは…。なのに、それを一度も手にしない。どちらも一度トライして、それが悪しき評判になったので止めたのではない。ちょっと自意識過剰というか、考え過ぎで想像力がありすぎるような気がします。欲望のままに動く人では無さそうで、ストイックな気質にも見えます。

従って、この逸話からは優等生気質(714)と絞れますが、とくにタイプ1とタイプ4によくあるものです。どちらもストイックになりやすい気質ですから。さらに、下々の立場に立って物事を見るような気質であれば、末っ子気質のタイプ4から探すところです。

なぜならば、末っ子気質となれば、周りにいる人たちはみな自分より年上に見える、大人だと感じて周囲から威圧されることもあるかと。となれば、おとなしくもなり、従順で控えめ、謙虚にもなりやすく、下の身分だからと威圧したり、上から目線にはなりにくいと言えるでしょう。

なお、律儀らしさが出ている逸話として伝えられているものは以下です。

辰の刻に鷹狩に行くと決めたら、食事中だろうが鷹狩に出掛けた。

鷹狩りに出かける時刻が決まっていたならば、幾人もの家来が準備して殿様を待ち受けているはずです。となれば、それらの人たちを気遣っていたと考えることもできます。律儀ゆえではないかもと、私は想像してしまいます。

むろん、これらの逸話が事実だという前提で述べているだけで、誤解しないでくださいね。秀忠をタイプ4だと判定しているのではありません。残念ですが、判定するにはまだまだ不十分です。しかし、仮にタイプ4だとしたら、孫の家綱(タイプ4と判定)は、祖父の DNAを受け継いだことになりますね。(終り)


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