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自殺者年間3万人以上が11年以上も続いています。また、先進国では日本の自殺者数は最多、という報道がありましたが、年齢的には中高年が多いようです。
ところで、父親が自殺したためなのか自暴自棄になり、友人の犯罪に加担してしまった15歳の少年がいました。少年事件ゆえ、さまざまな情報が公開されることはないので、真相を知りたくとも追求することはできません。
今回はこの事件とは関係がないことですが、ちょっと取り上げてみたいことがあります。なぜならば、15歳という多感な時期に父親が自殺したら、ほとんど誰もが大ショックに陥ると予想されますが、どうやら、同じショックでも受け取り方が違うみたいです。苦しみ方が違うという感じです。
どうやらタイプが違うと、受け取り方も違うと予想されるので、受講生だけでなく、結構しつっこく、いろいろな人たちに尋ねまわりました。その結果として言えるのは、いくばくかの傾向があると考えられます。
なお、理論からみれば、「父親を強く意識するタイプ(261)」のショック度が大きくなると考えられます。父の存在が大きいタイプだからです。
しかし、これも父親との関係のあり方で違いがあるのは当然のことです。険悪な関係と仲良しというのでは、ショック度というものは違って当然ですからね。
この3つのタイプの中で、父親の死に方が自殺であると、異様なくらいに大ショックを受けるのはタイプ2と考えられるのです。
タイプ2は、「おかあさん気質」です。ですから、子を育てなければならないという強い動機を生まれながらに持つタイプです。たとえば、タイプ2にとっては次の諺にあるようなものです。
子に勝る宝なし・子あれば万事足る・子が思うより親は百倍思う・子は有るも嘆き、無きも嘆き・子は三界の首かせ・子を養いて、まさに父の慈を知る…
従って、子どもを育て上げるまでは頑張らねばらないという思いが心の奥からわき上がるような父親こそが、タイプ2にとっての普通の父親像です。
また、実在の人物で、それに該当する人がいました。事業に失敗して莫大な借金を背負い、さらに糖尿病を患っていたために、追い詰められて死を決意したことがある、と語ってくれたことがあります。
幼い子どもの寝顔を見て、「この子を置いて死ぬことはできない!」と自殺を思いとどまったそうです。タイプ2w1と判定できる男性でした。
ところが、タイプ1とタイプ6は、子どものために思いとどまるという発想は、タイプ2よりはずっと低くなりそうです。どうしてなんでしょうか…。
でも、夜も更けたので、続きは次回にしたいと思います。
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