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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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躑躅あり 夜もひたすら 咲き香る 

上の句を送信してくれた男性がいます。躑躅? えっ咲く? 何これっ!て感じです。あなたのほうでは読めていますか? 私などは見た記憶もまるでありません。

辞書をめくると、躑躅(てきちょく)は「ツツジ」のこととあります。語源は以下です。

「中国で毒性のあるツツジを羊が誤って食べたところ、足ぶみしてもがき、うずくまってしまったと伝えられています。このようになることを躑躅と言う漢字で表しています。従って、中国ではツツジの名に躑躅を当て、日本へもその名称が入って、つつじと読むようになったと考えられています」 

毒を持つツツジがあることも知りませんでした。その他、薇(ゼンマイ) ワラビも読めない漢字で、かの元首相のことを非難できるものではありません。(写真は、毒をもつツツジ)

ところで、ゼンマイのことですが、雌雄があること知っていらっしゃいましたか? 私はそれだけは知っていたのですが、メスしか食べられないとはちぃっとも知りませんでした。

そこでまた調べてみると、「
ゼンマイはシダ科の植物で、胞子を飛ばすための葉と光合成を行なう葉が別で、オスというのは胞子を飛ばす方の葉のことで、メスは光合成用の葉」とあります。(ちなみに、飛ばすのはやっぱりオスなんですね! 笑い)

食用とされるのはメスの若芽で、胞子体(葉ではなくツブツブしたもの)がオスで、葉の状態のものがメス。「オスはアクが強くて食べられず、メスの後に遅れてオスが出てくるので見分けが付く」と書かれていました。

また、一株にオスとメスの若芽を少なくとも一つは残さないと、翌年は収穫できなくなるとあります。でも、私が東三河地方で採ったものは、ヤマドリゼンマイだとわかりましたが、たぶん、オスらしきものを残しただけだったかもしれません。写真の左がオス、右はメスです。

a4cdb35e.jpgさらに、
ぜんまいの綿毛を使って織られた布があることも知りました。凄いことですね。ぜんまいの綿をどれだけ採るのだろうかと、考えただけで、その苦労に頭が下がります。

山菜は減る一方らしいので、大変なことをしてしまったと悔やんでいます。本当に無知であることは恥ずかしいことですね。タラの芽なども、都会から来た人たちが若芽をみな採ってしまうらしい。

「来年は採れなくなることを知らない困った奴だ」みたいなことを、その土地に住む人に教えてもらい、片身が狭い思いをしました。まだまだ身近なことなのに、知らないことばかりです。


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