そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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b7b2edb4.JPG一昨日は、近くの平戸橋公園に立ち寄り、桜を眺めた。

公園内には柳宗悦の書斎がそのまま移築されているが、たまたま覗いてみる。宗悦自筆の俳句が飾られていた。
  (写真は徒歩10分くらいのところにある桜並木)

青い空 
今日も又    …宗悦

そして、なんとなく、昨日の夕方も車で15分くらいかかる水源公園へと桜を見に行く。淡い桃色のソメイヨシノと、濃い桃色の枝垂れサクラが矢田川に沿って、見事に花を咲かせていた。

風が冷たく強かったので、サクラ吹雪の並木を歩くことになった。気持ちが高まる。ふと歌碑が目に入る。種田山頭火の俳句です。

さくらさくと酒がこぼれます  …山頭火 

この人をことを知ったのは30年以上も前ですが、よく覚えています。衝撃的でした。形式にとらわれず、素朴で哀しく、ちょっとおかしくて、静かな味わいのものばかり。

(ちなみに、柳宗悦さんは2w1で、山頭火さんを4w5と判定しています。タイプ4はとかく一つのことに集中すると、他のことはほとんど全て、というくらいにお留守になってしまう傾向があります。桜に見惚れてしまい、大切な酒をこぼしてガックリしているんじゃないだろうか。でも、美しいなあ!と思っている。私の解釈です)

宗悦さんは「無事の美」という理念を語り、民藝運動を起こした人として知られています。普段の民衆の暮らしの中にある美を評価した人です。

飾らない、無駄がない、使いやすい、そんな暮らしの道具の中にこそ美しいものがあるという考え方だと私風に解釈しています。

しかし、それもこれも民衆の暮らしが無事であったればこそです。その暮らしが丸々と破壊されてしまう、恐ろしい郷土になりつつあること、柳さんは天国からどんな思いで見ているのだろうかと。

今日4/12は晴天。青い空が今日もまた見られるが…、

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