そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 ルーツ探しはかなり興味を引くものです。4年ほど前に読んだ本ですが、胸躍らせワクワクしながら読んだのは久しぶりのことでした。今でも余韻が残っており、リソさんの「性格のタイプ」以来のことです。

「われわれはどこから来たのか」「われわれとは何か」と、根源的なことを知りたがる人たちはたくさんいると思います。エニアグラム性格学ならば、「自分とは何者なのか」を知り得る一つの方法です。そして、他人をも知ることで「われわれとは何か」に迫ることができます。

 次に、「われわれはどこから来たのか」を知りたいならば、ミトコンドリアDNAに関する最新情報です。「イヴの7人の娘たち」の著者はブライアン・サイクス。オックスフォード大学の遺伝学教室の教授です。予備知識なしでも興味が持てる読みやすい本です。

 ところで、ミトコンドリアは母親からしか受け継がれないものです。なぜなら、父親の精子の中にはミトコンドリアがないからで、母親の卵細胞のなかにあるミトコンドリアのみが、そのまま受け継がれていくと知られています。

 ですから、私のミトコンドリアのDNAは、私の母親から、そっくりそのまま受け継いだものです。つまり同じ塩基配列をしているのです。私の母は、その母から受け継いでおり、そのまた母もその母からというように、ずっと連なっています。母系のルーツを探り出すことができるという訳です。
 
 あなたのミトコンドリアDNAを調べて、私とそっくりであれば母方の遠縁になるかもしれません。なお、サイクスさんの調査では、現在のヨーロッパに暮らすほとんどの人の母系祖先をたどると、たった7人の女性に行き着くという。

 そうなれば、理論的には7つのクラスター(群れ)の元となる塩基配列を持つ人は、たった一人の女性につながると考えることができます。つまり、ヒト種と言えるそんな一歩を踏み出した女性が存在することを意味します。「ミトコンドリア・イブ」と名づけられています。

 なお、この考え方に疑問を感じるのであれば、ミトコンドリアの知識を深める必要があるのではないでしょうか。ちなみに、父系をたどれるのは「Y染色体」です。サイクスさんは「アダムの呪い」という本も著しており、人類の旅をY染色体を使って壮大なスケールで想起させてくれます。

 調べはさらに進んでいて、日本人の95%の人々が、9人のイブの娘たちの子孫と判定できたようです。そして、自分がどのクラスターに所属するのか知りたいならば、サイクスさんの以下のウェブサイトで調べてもらえます。

http://www.oxfordancestors.com/


 ちなみに、ごく最近になってエニアグラム性格学では、「人類は9人家族」という理論を格上げしました。基本理論の7つ目です。サイクスさんの調査からも人類がみな兄弟姉妹であり「家族」なのですが、行き着くところは同じだったのです。

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