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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 食品偽装に関するニュースを報じるワイドショーで、一人のコメンテイターが語る。「米国ではこのようなことで、報道関係者たちを前にして謝罪することはない。偽装をしたために罰せられるので、それだけであり、不特定多数の人たちを前にして謝罪するという慣習はない」というようなお話でした。

 他の国の文化や慣習を詳しくは知らないので、本当のことなのか分かりません。しかし、7年前、ハワイ近海で高校生の実習船が沈没した事件を思い起こしました。アメリカ海軍の原子力潜水艦が急浮上したために、衝突して沈没したという事件です。調べてみたら、高校生を含む8名が死亡(1名はいまだ行方不明)。

 「翌日ファーゴ司令官は、事故の責任は100%米国側にあることを認めた。しかし、日本では事故発生の第一報が報じられた瞬間からアメリカに対する怒りが湧き上がった。特に行方不明者の家族の怒りはすさまじかった。即座にあってよいはずの事故を起した艦長からの謝罪の言葉が一向に聞こえてこないのだ。息子が行方不明になった寺田亮介氏は現地に飛び、ハワイ大学での記者会見の席で声を荒げて謝罪を要求した。艦長に“軍隊の規律などといわず、我々の前で土下座してほしい。男だったら出て来い! ”」(朝日新聞2001.2.17夕刊)

 その後すぐにブッシュ大統領始め政府や海軍の高官が日本に繰り返し謝罪したが、事故を引き起こした直接の最高責任者である艦長ワドルさんだけが、謝罪しない。

 それは日米文化の違いであると当時の駐日大使が語る。「米国では問題が大きければ大きいほど、弁護士は簡単に謝罪するなと促す」 なお、しばらくして、ワドル前艦長さんは日本文化を教えられたようで、遅ればせながら謝罪に訪れました。 
 
 これを知れば、「謝罪」に関しての日米の文化の違いがあるようです。また、この点では、中国も米国とよく似ています。中国産冷凍ギョーザ事件では、謝罪らしきものはなくウヤムヤになっています。一方。かつての朝日新聞の記事には、
即座にあってよいはずの謝罪の言葉」とあります。

 そこが私にはよくわかりません。よく考えてから謝ってはいけないのでしょうか? 言葉が即座に出ない、事態を理解して状況を呑み込めるようにならないと謝罪の言葉が出てこない人も、たくさんいますから‥。

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