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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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  米国の大統領選ではいつも大争点になっているが、日本ではあまり知られていないだけでなく、取り上げられることも少ないものがあります。それは妊娠中絶に対する考え方の違いです。

 基本的に中絶は禁止すべきだという考えが、保守的でカトリック信者が多い共和党です。生命というものは尊いものゆえ堕胎は悪となり、女性が育てられないのであれば養子縁組を積極的に推進していくべきという考え方です。一方の民主党はその反対派で、プロテスタントの多い党です。

 つまり、大統領選はプロライフ派生命擁護プロチョイス派選択擁護の戦いでもあるわけです。ちなみに、現在の米国では「部分分娩中絶禁止法」というものがあります。ここで詳しく書き出せませんが、2003年にブッシュ大統領が署名しています。しかし、2004年にカリフォルニア州サンフランシスコの連邦地裁では違憲判決が出ています。
 
 
日本は中絶に関して一応は合法化しているために、堕胎に関わる悲劇は少ないのかもしれません。しかし、それでも胎児を堕ろすために危険な薬を飲むなどで体を壊す女性たちが後を絶たちません。「RU486」という中絶薬での死亡例があります。

 ちなみに、全世界での
人工妊娠中絶の数は、2003年の4,200万件で次第に減少しているとは言えますが、危険な方法による中絶数は減っておらず、中絶が非合法とされている国の中絶率は、合法とされている国とほとんど変わらないこともわかったと報道されています。以下です。http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&task=view&id=970

 
日本の厚生労働省の調査では、19歳の女性の19人に一人が人工妊娠中絶をしているとあります。また、WHOの調べでは、バースコントロールの手段の欠如と情報がない場合は、一人の女性の平均中絶件数は6回とあります。

 6回も中絶手術するなど驚くべきことで、身体への負担度は大きく、蝕まれたり他の病に罹りやすくなるのではないかとかなりの不安を感じるものです。そして、中絶が合法化されても非合法でも、中絶しなければならない女性たちは中絶をするのです。それならば、安全に中絶できるよう法整備をするべきではないでしょうか。

 
さて、二十代の男性たちと会話しているときに、女性という性は、性交するにおいて、いつも妊娠する不安を抱えているのだということを知らないようだと気づきました。女性にとって性交は、脅威あるいは恐怖でもあるという事実が男性たちに知られていないのです。

 避妊を考慮しない男性たちも多いようで、合意での性交であったとしても、望まない妊娠となれば、その欲望のツケは女性たちの体で支払われているのです。

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