そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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『ナポレオン言行録』(岩波文庫)のなかに、ナポレオンの書いた妻あての手紙が載っています。

ナポレオンが戦地から愛妻に宛てた手紙は、かなりの量があるみたいです。相当な筆まめです。

「私は1日たりとも君を愛さずに過ごしたことはない。一杯のお茶でさえも、いとしい君から私を遠ざけている栄光と野心とを呪わずに飲んだことはない」

「部隊の先頭に立っていても野営地を駆け巡っていても、熱愛するジョゼフィーヌだけが私の心にあり、私の頭を占め、私の思いを奪っている。私の魂はさびしい。私の心は恋の奴になっている」

「私の命である妻よ。どうして私が寂しがらずにいられよう。君からの手紙は来ない。私は君の手紙を四日おきにしか受け取らない。君が私を愛しておくれだったら、日に二度は手紙を書いておくれだろうに」

こんなこと書くくらいですから、ナポレオンは日に二度以上は書いていたのではないかと思われます。

かなり
大仰なセリフです。妻からの手紙が届かないと…、
「魂は打ち砕かれ、地上での私の関心をひく一切のものから打ち捨てられたような気がする」

「君は夫を愛していない。君の手紙が夫を喜ばせることを知っているくせに、なぐり書きのわずか六行からなる手紙さえ出そうとしないのだね」

ナポレオンはフランスの貴族ですが、元はコルシカ島生まれのイタリア人です。女性に対する熱情というかリップサービスは民族の血なのでしょうか?

それにしても熱いですね。暑苦しいくらいです。それで妻のほうは邪険になっているのでしょうか。

しかも、指揮官として戦場で指揮している立場なのに、時間を作っては綿々たる愛の告白をしています。

また、恋人ではなく妻にしているのですから、日本人には判りかねるところです。

タイプ2の男性ならば、「戦いの場で女のことばかり想っているとはなんたることか!女々しい!」などと、怒鳴るところです。

他の男に、「女々しい」などと言う男に限って、大抵はその本人のほうが女々しいのですが。実際、タイプ2の男性は、身が男性でも、その心は女性的です。

しかし、タイプ8は男性性の強い男で、女々しい所など一つもない男です。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-42.htm

それにしても、「女性的な男」は、女性の存在は軽くて、女に翻弄されたり溺れることは少ない傾向があります。

一方、「男の中の男」にとって女性の存在は大きく、女性に翻弄されやすくて溺れやすい傾向があります。

なるほど、さもあらん!と思うところですが、かなり面白い現象です。

「君ひとりを愛し、君を幸福にしてやり、君の気に障ることはしないこと、それが私の生涯の運命であり目的なのだ」

「私が生まれつき君をとりこにするだけの魅力を恵まれていないとすれば、それは私が悪い。しかし、私がショゼフィーヌから受けるだけの価値があるのは尊敬と敬意だ。というのも、私は気も狂わんばかりにジョゼフィーヌひとりを愛しているからだ」

通の手紙は10頁以上にもわたるくらい長文で、自分が愛するほどには妻から愛されていないことを知って苦悶しているところは印象的で、痛々しいくらいです。

「女性を強く意識するタイプ(837)」は、女性に翻弄されやすい傾向があります。ナポレオンの悩ましい気持ちがよく出ている手紙は、恋する男の見本みたいなものです。

なお、男は女を追いかけるようにできており、女は男に追いかけさせるような手をよく使います。

ジョセフィーヌはどうやらタイプ2で、しかも浮気性らしく、ナポレオンを散々に悩ませていました。

しかし、その手を使ったのではなく、イケメンでないせいなのか好きになれず、結果としてナポレオンに追いかけられるようになったのではないかと想像します。

ナポレオンは
妻の不貞を周囲から幾度も聞かされていますが、以下のような手紙を書いています。

「私はけっして君が愛人を持つことを許せない。その男に会ったら男の心臓を引き裂かずにはいないだろう。万一、君の聖なる体に手を振り上げるようなことがあったら。いや、そんなことは到底できない。そんなことをするくらいなら、この人生におさらばするだろう」

その5か月後の手紙。
「新しい愛人はいったい誰なのですか。ジョセフィーヌさん、気をつけられるがよい。一夜、戸を蹴り破って私が闖入するかもしれませんよ。近く君をこの腕に抱きしめて燃えるような接吻をあびせることができると思う」

当時、フランス貴族はよく愛人を作っていましたから、ナポレオンもそれに慣れやすい環境ゆえか、しっとから大事件を招くことにならなかったみたいです。

しかしながら、
「私は妻を盲目的に愛したことはかつてない」と、別人宛ての手紙に書いています。

さすがナポレオンです。女にメロメロになっているのかと思いきや、戦いに勝ち続けていた頃でしたから、戦況を見る目や判断能力が鈍ることはなかったみたいです。

さて、タイプ8にとって女性の存在は大きく、性のパートナーに強く引きつけらけれます。以下に基本理論としてまとめています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

ナポレオンは、織田信長と同じタイプ8ですが、女性への熱い想いは時代も人種も超えているとわかるところです。

なお、信長と女性に関しては当ブログ2010/5/18に掲載しています。ブログ内検索をご利用ください。続く‥‥

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