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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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愛知県の緑化センターは広大な敷地で、あちこちと散策できます。山奥に来てしまったなあと感じさせるところもあり、あきさせません。

ある日、森林浴コースを一人で散策していると、湿地に出てしまいました。そこに、なんということでしょう! (笑! 我が家のはやり文句) 

白玉星草(写真)が咲いていました。その近くにはシデコブシもあります。なんか凄いもの発見! という感じです。写真では冴えない草に見えますが実物はかなり愛らしい!

95eaca52.jpg
シラタマホシクサは、別名コンペイトウグサ(金平糖草)とも呼ばれていますが、絶滅危惧種II類に当たります。

調べてみると、伊勢湾岸地域と宮崎県の一部と三浦半島の一部にしか自生していない珍しい植物だと書いてあります。

弱酸性なので弱酸性水が必要ですが、発芽には鉄分も要るみたいです。
その鉄分が、伊勢湾岸地域の花崗岩が風化した土質に多く含まれています。
 
シラタマホシクサは湿原のあちこちに群落を作っています。その様がまるで星をちりばめたように見えることから「星草」の名が付いたみたいです。花の直径は1cmにも満たない可愛い花です。

名古屋市内の
東山植物園や大高緑地公園などでも見られるそうですが、豊田市内の矢並湿地でも10月頃咲いていました。

ところで、
シデコブシも、東海地方など限られた範囲に分布する日本の固有種です。湿原の周辺や渓流沿いなどに生育します。こちらも絶滅危惧種に指定されています。

珍しい植物を、こんなに身近で見つけられる‥。散歩する楽しみが増えました。ただし、「危険スズメバチに注意」という貼り札が随所にあります。白玉星草のある湿地に行くにはかなりの勇気を要します。

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