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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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面白い文章が書けたらなあと、つくづく思うこの頃です。そこで、少しでも上達したいと、これまで関心がなかった随筆などを、暇を見つけては読むようにしています。

たまたま、友人から佐藤愛子さんの文は面白いと勧められ、あまり気乗りしないまま読みました。タイトルが「丸裸のおはなし」(大和書房)とあったので、気質がクッキリと出ているのではないかと予想して選んでみたのです。

そうしたら、ほんとに赤裸々です。佐藤愛子さんは「憤怒の作家」として知られているみたいです。ケンカ大好きらしいのです。タイプ2w1と判定しています。

「人の喧嘩の話を聴くのも好きだし、自分の喧嘩の話をするのも好きだ。喧嘩の話をしていると、なにか自分が勇気ある人間に思えて来る。それがたいそう気持ちよいのである」

「喧嘩をしない人間というのはおそらく、立派な人なのであろう。しかし、そういう立派な人は、私はなんとなく怖い。中には臆病ゆえに喧嘩をしないという人もいるが、修養の力でいつもにこにこ、誰とも仲良くなどという人にはあまり近づきたくないのである」

ケンカしない人が立派な人だなんて、そんなの「関係ない!」のではと思うのですが…。また、いつもニコニコ誰とも仲良くして、愛想もよく、率先して挨拶をする人がいます。

たいてい同じ2w1と判定できる人に多い行動パターンです。そうだと知ると、なぜか面白い。

ケンカばかりしていてはいけないと、わが身を戒めるために修養を決意する2w1の人たちがいるだろうと…。


ただ、佐藤愛子さんは、同じ場に居合わせたり、同じ体験をしても、それが腹が立つようなことには思えないという、怒りを抑えようと我慢している訳でもない、そういう人間、そんな気質の人がいることを知らないらしい。

ケンカをする人が勇気ある人とは思えず、愚かな人だとか、恥ずかしい行為だと思って観ている人たちがいることも、知らないらしい、と、思う…、

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