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JDサリンジャーは熱狂的なファンに囲まれたスター作家ですが、アメリカの片田舎で隠遁生活を始めて、それ以降は公の場に姿を現さない「謎の著名人」でした。
住まいのある広い敷地を囲む塀はなんと2mもあるという。その地域に住む人たちも彼の姿を見たことがなく、ファンからの手紙や電話にも応答しなかった、と報道されています。
イアン・ハミルトン著の「サリンジャーをつかまえて」という伝記(文芸春秋)によると、ハイスクールの頃は、「しばしば神経衰弱にかかる・神経過敏・無口でもの思いに耽りがち・人と違ったことをしたがった・遊びに加わろうとしない・仲間からソニー(坊や)と呼ばれていた」等々。
この「人と違った事をしたがった」とあるところはタイプ4らしいものですが、それだけでは絞りません。でも、坊やと呼ばれていたところは、「末っ子気質」のタイプ4らしいところではあります。
軍学校の報告書などには「(彼の性格は)不可解」。同窓生からは「機知とユーモアに富む・冷笑的・物まねを楽しんだ・皮肉や・嘲笑的・警句を飛ばす・破壊分子的な存在・芝居好き」
タイプ4は内省的でオープンに自分のことを何でもしゃべるほうではありませんから、「不可解」と受け取られるのはよくあります。
そして、同窓生から見た彼の様子は、自信を持っている元気なタイプ4によく見かけるものです。たとえば、クラスのムードメーカー的な存在になっているタイプ4はよく見かけます。
また、「ジェリー(と呼ばれていた)は、学内の軍隊で昇進させられることのないようにあらゆる手を尽くしたと思う」ともある。ここら辺りはとくにタイプ4っぽいところです。末っ子気質であれば、上の立場に立つことは困惑することでもあり、苦手となり、避けたいものになるでしょう。
教師からは「もの静かで思いやりがあり、常に人の気をそらさない生徒」。ある下級生からは「横柄な奴で、万事にシニカル」と見られていた。
タイプ4は謙虚で控えめな人たちだと思いこんでいたとしたら、それは間違いです。他の人たちから横柄に見られるような振る舞い方をする人間もいます。
目下とか自分より劣る人間には横柄になることはあります。それは他のタイプと同じで、例外はありません。特別によくできた人物だけが、他人に対して横柄にならないというだけのことです。
さて、サリンジャーの気質がわかるところをもっと紹介したいのですが、紙面の関係でここで止めておきたいと思います。わかりやすいほうのタイプ4と言えるんですが。
ところで、長期のひきこもりをしていたわけですが、晩年の彼が不幸だったのかわからず、結構充実した生活をしていた可能性もあるように思います。
どうも、熱心に何か執筆していたようですからね…。いつかそれが本になって世に出るかもしれないと思っています。
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