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鶴見俊輔の名を知ったのは20代後半でしたが、著書を手にしたものの難解そうなので結局読み流しただけで何一つ覚えていません。
改めて読んだのは、「ひとが生まれる五人の日本人の肖像」を読んでからで、本格的に彼に関心を持つようになりましたが、あまりにも多作です。なかなか読みきれるものではありません。
その本は、「ちくま少年図書館」というジュニア向けで、筑摩書房から出ています。どの本も読みやすく、かなり熱中して読みました。子どもや少年向けの本は、たいてい真摯に誠実に向き合ってかかれたものが多いように感じます。
さて、姉の鶴見和子の著作は読みやすくてお薦めですが、どの本がよいと選べません。それでもと言えば、「殺されたもののゆくえわたしの民俗学ノート』(はる書房)です。
また、従兄弟にあたる鶴見良行の著作「バナナと日本人」(岩波新書)は、アジア問題に関心を持った頃で、友人たちと回し読みしたという珍しい体験をしています。そんな流れから、とうとうフィリピンへの旅も挙行してしまいました。
この鶴見一族の3人のエニアタイプはみな同じタイプ2w1と判定しています。一週間前に、たまたまウィキペディアを覗いたら、なんと! 判定結果を補強してくれるような情報が見つかりました。
弟の俊輔が姉に関して、「和子はおやじを非常に愛していた。率直に言って、生涯で一番愛した男なんだ…、と述べている」という記事です。
タイプ2は「父親を強く意識するタイプ261」で、父親大好きにもなるが大嫌いにもなる可能性がある、いわばファザコン型タイプです。上記のことを知ると、鶴見和子さんは尊敬できる父親を持たれたようで幸せな娘だったと言えるのではないでしょうか。3年ほど前に逝去されています。
しかし、鶴見良行さんのほうは、「(自分の)父親の日記に、“結局、良行は、和子、俊輔に及ばず”と書かれていたので、“自分の方が問題にならないほど高い業績を挙げているのを親父はわかっていなかった”と激怒したといわれる」と掲載されている。
どのタイプでも、親から他の子たちと比較されるなど我慢できないことです。しかし、とりわけタイプ2は、父親にとっての第一の存在になりたがります。父親から褒められたい、「よくやったと言われたい」という欲求の強い気質ですから、彼の怒りは強かっただろうと予想できます。
ところで、「ちくま少年図書館」は、今思い出しても懐かしく、狭い世界から私を引っ張り出してくれた本と言えます。たぶん、図書館や学校図書などに、現在でも残っていると思われます。ぜひにと若い方にお勧めしたいものばかりです。
なお、「ゲゲゲの女房」という連ドラが放映されているみたいですが、水木しげるの、「のんのんばあとオレ」は、抱腹絶倒ものでした。これもこのシリーズにあります。また、鶴見良行さんの本もあり、以前にご紹介している日高敏隆さんの著書もあります。
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