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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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10代の頃に治療した1本の奥歯が、とうとうダメになって、抜歯しなければならなくなりました。そこで、歯科医から4つの選択肢を提示されました。「抜いたままにする・入れ歯にする・差し歯にする・インプラントにする」の4つです。

なお、これは年配者に対するもので、若い方ならば抜いたままにする、などという提案はないだろうと思われます。これには、う~ん…見捨てられているみたいで、もう元気でしっかり生きる必要がないのかと。

それならばと、インプラントを選びましたが、なんと総治療費が1本40万円くらいだと言うのです。場合によってはそれ以上もあるらしい。


生まれて初めて保険が効かない歯科治療をすることになったのです。それは幸運だったほうなのかもしれません。でも、その高額なことに驚き、なぜか腹の中がムラムラとして、不愉快さがいつまでも残っています。

しかも、治療にかかる期間は1年くらいは要ると言う。長すぎます。なお、
私自身はどこかで節約すればなんとかなるのですが、こんなに高額では貧しい人ならばインプラントは無理になるでしょう。

経済格差が拡大していますが、健康格差も拡大しています。一昔前の麻酔が発達していなかった時代ならば、進行した虫歯は抜歯するしかなく、金持ちも貧乏人も等しく大変に痛い目に遭っていたのですから。

さらに、それよりも昔ならば、金持ちのほうが虫歯になりやすく、貧乏人のほうが虫歯になりにくかったと考えられます。なにしろ、貧乏人は甘いものなどあまり食べられなかったと思うので、抜歯の痛みを知らずにいた人も多かったのではと。

現在、等しいものと言ったら、「死ぬこと」しかないのではと思います。しかし、社会階層の高い人ほど死亡率が低く、寿命も長く、しかも、健康で、うつ病にもかかりにくく、介護されることも少なく、むろん歯の状態もよいのです。

とはいっても、健康格差の実態を知ると、貧しさだけが原因ではなく、社会から孤立している人たちも、健康状態が悪いと言われています。

また、相互信頼感の高い社会のほうが良く、経済格差が少ない地域に住む人のほうが健康状態も良いらしいのです。

まあ、健康でいるということは、原因が幾つもあるはずで、そう単純に考えられるものではないとは思うのですが…。どうも、気持ち的には素直になれません。

(ちなみに、参考にした本は、近藤克則著「健康格差社会 なにが心と健康を蝕むのか」   お薦め本です)

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