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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 「ツンデレ」シリーズを読まれたという通信受講生(2w1)からお便りがありましたので、ご紹介します。

 「ツンデレの心理、楽しく読ませていただきました。私自身も、恥ずかしながらツンデレです。男の人は私のことをツンツンしているといいます。すごく当たっていました。私は好きな子にはあえて近寄らないとか、会う直前に避けるとか、まともに話せない挙句に、強がってつっけんどうな態度とったりとか、めちゃくちゃな対応をするんですよ」

 「ツンデレ」は、2w1以外の女性にとっては理解不能な振る舞い方だと思われます。しかし、このような便りを読むと、同じタイプでなくとも、少しはその気持ちがわかるのではないでしょうか。

 ところで、本人自身が自分の振舞い方に気づいていないだけでなく、相手の男性のことを「好き」だと気づいていない人もいます。それどころか、自分は「嫌っている」と思っている女性もいます。それほどに自分の本当の気持ちさえわかっていないのですから、客観的な自分を知ることはかなり難しい!

 ある2w1女性は、肌を大きく露出した服装をよくしていますが、セックスを嫌って拒否しているといいます。肌を露出させるのは、男に対して性的に挑発していることですが、当人は自分の心の奥にあるこの動悸には気づいていないのです。自分の振舞い方を客観視できないようです。挑発しておきながら拒絶するのですから、「どっちやねん!」と言いたくなってしまいます。やっかいで複雑ですね。しかし、当人は、単にその服が好みで着ているだけと思っていたりします。

 一方、好きな男性が近づくと、声色が急に変わって艶っぽい声になる女性がいます。素直ではあるが、自分の気持ちをちょっと過剰に出しているのです。しかし、当人は、男に対して急に声色が違ってしまうことに気づいていない場合があります。「私は男なんか興味ない!」と言っていたりします。他の女性たちからそれを指摘されて顔色を変えて怒り出した女性がいます。

 もっとおかしな現象としては、挑発的な服装をしながら男にツンケンして拒絶する女性たちが、上記のような艶っぽい媚態を示す女性たちを嫌悪することです。両者はともに2w1ですが、男に過剰反応している点では同じで、いわば同根ですが‥。

 複雑な心理状態ゆえ、自分でもどうしてそうなってしまうのかわからないのでしょう。本人がメチャクチャなことをしているのですから、周りにいる人間には訳がわからず、困り果ててしまうことです。誤解したり、思い違いやスレ違いは、しばしばあると予想します。しかし、「コンプレックス」を理解できれば、少しは理解が進むのではないでしょうか。

 なお、これは、2w1女性だけにある固有のコンプレックス(complex複雑なの意)ではありません。男性の中にも「ツンデレ」なる振る舞い方をしているタイプがいます。次回は、このような男性たちを取り上げてみたいと思います。

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