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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 今年になって、いいニュースが聞こえず、なんだか気が滅入りますね。不景気になり、解雇される人が多くなるほどに、解雇されない人たちにしわ寄せはきます。

 最もしわ寄せが来るとしたら、必然的にそれは「弱者」です。老人と子ども、障害者などです。妻たちにもしわ寄せはきます。働いている夫たちは、さらに過酷な労働を強いられて、家庭を顧みる余裕がない。帰宅時間も遅くなります。

 妻たちは幼子を抱えて夫の帰りを待ちわびますが、心の余裕をなくした夫たちは、妻に冷淡になり、妻からの子育ての悩みなど聞く耳を持たなくなるのです。妻の不安を察することさえできない夫たちがたくさんいます。妻は働かなくてよい気楽な身分だと思っている男たちがいますから。

 深夜、夫のいない居間でやっと寝かしつけた子どもの顔を見て、幸せな家庭を持ったと感じられる女性が、どれほどいるのでしょうか。少なからぬ妻たちが孤独と不安を抱えているではないかと、そんなことばかり考えてしまいます。

 ガザ市など死の恐怖を抱えている人たちに比べたら、平和な日本に生まれてよかったと思うのですが、それでも追い詰められている妻たちの心の叫びが、そこかしこから聞こえてきます。

 「
代理ミュンヒハウゼン症候群」という言葉を最近になって知った方も多いと思います。35歳の主婦が、自分の娘(8か月)の点滴に、水道水を混ぜて殺害したというのです。どうやら、次女(3歳)と三女(2歳)にも「入院中、点滴に水を混入した」と認めているようです。

この主婦は「周囲の同情を買うため、子どもを看病する姿を見せたかった」、「子どもが病気になれば、付き添って看病できると思った。死なないでほしいと思っていた」と殺意を否認していると報道されています。

 このような行動をとることを「代理ミュンヒハウゼン症候群」と言われています。子どもを傷つけることが目的ではなく、周囲の関心を自分に引き寄せることで、自らの精神的満足を他者から得ようとしているもので、アメリカでは年間600~1000件近く、この症例があるといわれています(フリー百科事典より) 。

 この主婦が幸せな家庭生活を送っていたとは到底思えません。どうしてそんなことになってしまったのか、そばに相談できる人はいなかったのかと‥。

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竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
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