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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 リリー・フランキー著「東京タワー」は、テレビドラマにもなっています。母親への愛がメインテーマで、リリーさん自身、自分をマザコンだと言っている、と聞いています。副題は「オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社)

 さて、当会の通信受講生のお一人が、自ら選定して当該の本を読んで通信レポートにしています。以下に本
人の承諾を得て一部だけ転載しています。↓ 紫字です。

 東京タワー」全般を通しての感想ですが、この小説の構成は、前半がリリーさんの幼少時から上京までのエピソードが主であり、後半が母親との東京での生活と母親の闘病生活のようです。 

  前半は、「マザコンと言われている」リリーさんの小説のわりには、あまり母親のことが出てこないという印象がありました。母親に対する愛情や感謝の気持ちは伝わってきましたが、描写が大雑把なように思えたからです。それよりも、当時の炭鉱の街や、昭和40年代の子供の遊びの様子などの描写の方が細かく書かれており、当時の様子が伝わってきました。

 
登場人物に関して言えば、母親よりは、むしろ、たまにしか会わない父親、ひょっこりと現れる父親のことが克明に書かれています。父親が好んでいたタバコの銘柄やタバコの箱を開ける癖など、細かいところまで描写されています。

 母親に対しては、感情やら思いを主に綴っているのに対して、父親に対しては、感情的なところも書いていますが、同時に仕草や服装、好みの事柄など詳細を書いているのが印象に残りました。ここからリリーさんはタイプ2w1の可能性が高いと考えられます。

 さて、克明に、また詳細に書かれているほうが、「意識している対象」です。まさに、彼は「父親を強く意識しているタイプ(261)」と考えられるものです。当会の「コンプレックス理論」は、複雑(complex)なので難解に思われがちです。しかし、小説を読んだだけで、ここまで性格分析ができる受講生がいます。長く受講するほどにレポート対象者は広くなります。 

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