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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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ある母親は、元々に娘のことを気にする人でしたが、娘が中2になった頃から、妙に娘の身辺をかぎまわっています。

男友だちができるような年頃になったので、携帯でおしゃべりしている相手は誰なのか知りたがるというのです。娘の生理の時期なども把握しているようです。


娘さんは、これまでは母親のことはあまり気にならないほうでしたが、最近の母親は「なんだか、自分を見張っているように感じる」と言います。

でも、それよりも、父親が自分のことを気にかけてくれない、自分のことなど失念しているように見えて、苛立ちや寂しさを感じることがあると語ってくれました。

一方、父親(=夫)は、妻(娘の母親)の動静には過敏に反応しています。「週末スキーに行く予定だが、妻の機嫌が悪いので言い出せない」と語ってくれました。

でも、妻のほうは、「スキーに行きたいなら勝手にいけばいいのに、私もやりたいことしてるし、なんで私の顔色ばかり伺っているの?」と、怪訝な面持ちになっています。

さて、この3人家族はそれぞれに片思いをしています。母親はタイプ7w8で「女性を強く意識するタイプ(837)」ですから、一人娘のことばかり気にかけているのです。夫(男)には感情的になりにくいほうです。

娘はタイプ2w1ですから、「父親や男性を強く意識するタイプ(261)」ですから、当然に父親のほうばかり気にしています。

各タイプの強く意識する対象http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm


しかし、この父親はタイプ3で、妻も娘のどちらも気にかけるほうですが、実は、こちらの場合の妻は、タイプ8の「お父さん気質」を併せ持っています。きつい気質で、気遣わねばならない相手になり、それゆえ独断で物事を決められないのだろうと考えられます。

また、タイプ3は、元々年下は気にならず、年上を気にかけるほうでもあります。「次男気質」といい、年少型タイプだからです。

また、妻は「長男気質+父親気質」で、夫は「次男気質」です。実質的には、「長男」対「次男」という関係になり、夫は妻の
顔色を伺うようになってしまいます。

また、タイプ3の父親にとって、タイプ2
の娘は、自分の娘でありながらも、どうも可愛がる対象になりにくい気質の娘です。

なぜならば、タイプ2は「お母さん気質」で、タイプ3である自分は「次男気質」です。父と娘なのに、実態としては、次男(3)と母親(2)みたいな関係になってしまうのです。むろん、小さい頃はかわいがったかもしれませんが、娘は中学生ですから。

なお、娘が、父と同じタイプ3とか、またはタイプ4(末っ子気質)の娘であれば、ずっとかわいがる対象になる可能性がありますが…。

母親7(女性に向く)→娘2(父親に向く)→父親3(年上の女性に向く)夫→妻(母親)7

このように、この家族も矢印は一方向で、トライアングルになっています。これに関する理論は、以下にあります。人間関係には、表面的な関係と、そうではなく、実質的な関係があるいうことです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm


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