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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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萩尾望都さんの作品には母親との確執などがよく登場します。そこから「母親に向くタイプ(8374)」と絞ってしまったのですが、萩尾さんのタイプを誤認した最大の原因だと考えています。

なお、特集を見て萩尾さん自身が語っていることから少し明らかになったことがあります。
「父(萩尾さんの実父)は早くに両親を亡くして、愛情を受けて育っていない。母も出来が悪い子ども時代を送って辛かったから、なんかそういう家庭を作って見返してやりたい葛藤があるもんで、家に余裕がなくなる。家庭内が緊張状態」

「理想的な家庭を創ろうとして、子どもたちにいろいろな躾をしていた。…中略…親の望む通りの子どもに矯正する」

このご両親ヘのインタビュー記事も掲載されていますが、かなりの教育熱心な方たちのようです。たとえば、絵を描くのを禁止、クラブ活動は勉強の邪魔になるので禁止、届いた手紙は全部チェック、教科書以外は読んじゃいけない、友だちも勉強のできる人としかつきあっちゃダメ。
 
「漫画家になることを反対された。一時は険悪な仲になった」と妹さんは語る。一方、萩尾さんは、「妹は結婚するとき両親に大反対されて、それ以降は両親のことを名前でしか呼ばない」
 
そして、「親との溝は埋まらないんですけど、そういう作品を描くことによって、一瞬、親子関係をあきらめることができました」と萩尾さんは語っておられます

でも、萩尾さんは両親と同じタイプですから、基本的な価値観は同じです。それゆえ、一瞬でも、あきらめることができたのでしょう。が、他のタイプであれば、あきらめられないだけでなく、憎しみしか残らない、ということもある得る、そんな接し方ではないかと。


しかしまあ、それでタイプ誤認したのかと、少し納得が行く情報が得られました。なお、両親は最もわかりやすいタイプ2w1と判定できる方です。すざましい躾、すざましい干渉をする親が一杯にいるタイプです。それを親の愛情だと思い込んでいるのです。

また、三人姉妹ですが、3人ともにタイプ2と予想しています。なお、萩尾さんより6歳年下の弟さんがいて、「もう、家中で可愛がりました」とあります。

タイプ2は男好きですから、弟をかわいがることはよくあります。むろん、ケンカばかりしている姉弟(ともに2w1)もいます、歳の差が少ない場合ほどよくあります。

ちなみに、そのような親になった原因について、萩尾さんは上記のように語っていますが、幸せな家庭に育ち、能力があり、社会的に成功した人でも、こんなような親になっています。しばしばよく出会うほどです。

それよりも、同じ2w1でも、さほど教育熱心ではない、おとなしく控え目で子どもに干渉しない親がいます。萩尾さんの片親が、こちらであったならば、これほどまでに過干渉にならなかったのではないかと想像します。

互いの相乗効果なのだろうと思うのです。前のブログでとりあげた田辺聖子さんの文章にあるように、「教育によって子どもが作られていくとは、この頃思えなくなってきた」 

尤も、反面教師となり、萩尾さんが親になったら子どもに干渉しなくなる、ということはあるように思うのです。が、歴史は繰り返すということもありますから…。

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