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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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ある4人家族のことです。夫婦と小学生の息子が2人です。兄弟はずっと仲が悪くて、母親の悩みのタネです。その原因をエニアグラム理論から探ってみると…。

さて、長男のエニアタイプは、タイプ7w8です。母親の愛を独占したがるところがあります。タイプ7w8の兄にとっては、弟はライバルに過ぎません。

この長男は、母親の日頃の様子から、どうやら、「自分よりも弟を可愛がっている」と感じていました。それゆえなのか、弟が憎らしくなって、弟にケンカを吹っかけたり、弟が大切にしているものを隠したり壊したりします。でも、弟もきついところがあるのか負けていません。

弟へのねたみからなのか、毎日のように心は揺れ動き波立ち、母親に何かとわがままになっています。一方、次男はおとなしくて母親の手を煩わすこともないので、母親にとっては次男のほうがつきあいやすく、愛しいと感じてしまうのでした。

それでも、2人の息子を分け隔てなく愛さねばと気をつけていました。それで、意識的に次男に小言を言ったり、叱ったりしていたのですが、なんと、それでも長男に、自分の心が次男のほうにあることを見破られていたのです。

ところで、次男はタイプ2w1です。父親のことばかり意識して見ているような気質です。ところが、父親はタイプ4w5です。元々に子どもにあまり関心を示さない気質ですが、勤務先の仕事はきつく、仕事のことしか考えらず、子どものことは妻任せです。

次男は、そんな父親の様子から、自分のことは全く忘れられているように感じて、寂しい思いを抱えています。父に拒絶されたと感じた時に限って兄に絡まれます。そこで怒りを発散させてしまうのでした。

妻はタイプ2w1です。タイプ4の夫にとって、タイプ2の妻は、自分の母親みたいな存在になりがちです。家庭のことはすべて妻任せで、夫婦というより、「お母さん」と「子ども」みたいな関係になってしまうのでした。

ところで、タイプ2は男児を可愛がる傾向がありますが、母親にも「好み」というものがあります。見目麗しく優秀で手のかからない自慢の子どもを可愛がるという傾向は、タイプ2だけとは限らず、どの母親にも見かけるものです。

また、自分の言うことをよく聞き入れる、素直で優しい息子も、好みになるでしょう。従って、この例とは違い、タイプ2の母親が、タイプ2の子を嫌い、タイプ7の子をかわいがることもよくあります。

そして、長男は、家庭内の
不満や苛立ちを、学校で発散していました。クラスの子どもたちに悪戯したり苛めたり、先生たちの手を煩わせていたのです。

さて、この母親から相談を受けたならば、どのようなアドバイスをしたらよいのでしょうか。貴方ならば、どのようなことを考えつくのでしょう? 

家族の問題として、そこに何が起きているのか、真の原因を探るには時間がかかります。容易ではありません。しかし、当会の理論(以下)を知っていれば、また、タイプを正しく判定できたならば、事態をすばやく把握できるのではないでしょうか。

この家族が強く意識する相手は、以下のようになり、みな片思いをしています。
長男7→母親2→次男2→父親4→仕事

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm


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