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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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エニアグラムの9つのタイプを正しく見分けるためには、「差異が大きくてよくわかるもの」に着目する必要があります。それは以下(緑字)の基本理論にある3グループのことです。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm

3グループは、グループ間の差異が大きいために、正しいタイプを見つけられやすいものです

防御タイプ(7・1・4)…怖がり度強い、羞恥心が強い、かなり神経質、細心で用心深い、人づきあいが苦手、人馴れや場馴れしにくい、やさしい 謙遜 謙虚 押し付けしない 

攻撃タイプ(8・2・5)…、怖がり度少ない、羞恥心少ない、無神経なこともある、おおまか、アバウト、人を怖がらない、人慣れ場馴れが早い、命令的 厚かましい、傲慢、

なお、調和タイプ(3・6・9)は、二つのグループのほぼ中間に当たりますから、特長としては顕著ではありません。また、サプライズや奇異な言動も少ないので、このタイプだと判定するのはかなり難しいと考えられます。タイプ誤認しやすいタイプです。しかし、たくさんのエピソードを知っていればタイプ判定は可能です。

具体的な例を二つ紹介します。

この冬は大雪でしたが自動車の屋根には雪が積もっていて、そのまま地下駐車場に入ったら、他の車には雪が積もっていません。それを恥ずかしいと思う人がいたら、防御タイプに入れられるかもしれません。むろん、ただ一つのエピソードで判定するなどあり得ませんが。

もう一つは、自宅で夫婦ケンカをして、つい大きな声を出した妻がいます。隣家に聞こえる恐れがあるのに大きな声を出せるとしたら攻撃タイプ(8・2・5)の可能性があります。ただし、他のタイプでも大変な出来事があって大声を発するときはありますから、これだけで判定できるものではありません。

ちなみに、15年くらいの間に得た情報では、人口割合の多いのは次の順です。タイプ2タイプ7タイプ4。なかでも、圧倒的に多いのが2w1ですから、この見分け方を習得すれば、7~8割くらいは正しい判定ができる可能性があると思っております。

今回は3グループの見分け方として、以下のようなものをご紹介したいと思います。

<9タイプの辛さの三様>
7・1・4人々に受け入れられない辛さ→自分は世界の淵にいる
8・2・5→
自分を活かせられない辛さ→自分は世界の中心にいる
3・6・9
人々と適度に穏やかに暮らせない辛さ→自分は世界とともにある

防御タイプは優等生気質であり、誰よりも優ることで、一番を目指しています。優秀さを誇りたいほうですが、謙虚になりやすいタイプです。珍しく強気になることがあっても、世界の淵にいるためか、どこか存在の不安があり、弱気になり、尻ごみしたり、恥ずかしくて引き下がってしまう傾向があります。自分に厳しいためなのか、優秀だと認められても、自分は人々から受け入れられているのか、こんな自分は世界から受け入れられているのか、という不安や辛さがあると考えられます。

攻撃タイプは大物意識があると考えるとよくわかる言動をします。たとえば、自分は遅刻してもよい人間のようです。他人を指導できる人間だと勝手に思い込んでいたりします。大物なので高い評価をでないと不満を持つ、つまり不当な扱いを受けていると思いやすい傾向があります。従って、自分は「活かされていない」という辛さがあると考えられます。大物扱いされて当たり前という感じです。

調和タイプも常に上位を目指しています。人から羨ましがられたいほうですが、妬まれて人との関係が悪化たり、孤立するという恐れがあります。ですから、自分を素直に率直に表現できにくいという傾向があります。あれこれ考えすぎて自己主張できにくい傾向があります。なぜかいつも他人のことばかり気にしており、他人の存在を失念することがありません(調和タイプ以外は失念することがある)。適度な距離感を保ち、みんなとともに穏やかに暮らしたいのに、それが叶わないという辛さがあるみたいです。

次のものは説明を加えていませんが、上記とほぼ同じように考えられるでしょう。

<9タイプの陥りやすい三様>
傲慢になりやすい→攻撃タイプ(8・2・5)

八方美人になりやすいタイプ→調和タイプ(3・6・9)
自意識過剰になりやすい→7・1・4
 


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「エニアグラム」なるものを友人から教えられてから、はや20年以上も経っています。

老後はずっとこれで楽しめるだろうな、と思っていたました。たとえば、以下のようなことを考えている時は、時間が経つのも忘れて集中してしまいます。あなたも何か考えてみませんか?

ところで、それぞれに一つのタイプだけ書いていますが、そのほうがわかりやすいと考えてのことです。

たとえば、「好きなことは楽しいこと→タイプ2」と書いていますが、結構、多くのタイプが該当します。

ここでは、二つのタイプの対比から、クッキリと気質の違いが浮かび上がるようにという目的に沿ったものにしています。精密さとか正確さは度外視しているので、念のためお知らせします。

なお、とりあげるタイプに片寄りがあると思いますが、単に思いつかないだけで意図したことではありません。

また、タイプの人口比に片寄りもあるために、少数タイプの気質を理解することが遅れているという原因もあるかと思われます。

<似て非なること>
好きなことは、楽しいこと→タイプ2
楽しいことは、好きなこと→タイプ7

人生を楽しみたい、という欲求が全タイプ中で一番強いのがタイプ7です。はじめはイヤイヤ言われたとおりにやっていても、楽しいことだとわかればトライし続けます。一方、タイプ2も楽しみを強く追い求めるほうですが、「好き嫌い」という感情が発達しているので、「好き」が優先する傾向があります。なお、タイプ7は感情的なタイプではありません。思考タイプです。タイプ2は感情タイプです。

<似て非なること>
人に指導されて、成長する→タイプ1  
人を指導して、成長する→タイプ2

タイプⅠは長女気質ゆえか、受け身になりやすい気質です。尊敬できる指導者からの指導を受けたがります。タイプ2は「お母さん気質ゆえか、子どもを指導することで成長するという傾向があります。従って、教えられて成長するのはタイプ2w1に多いというのもよく見聞きしています。なお、2w3は指導者をあまり求めず、独学になりやすい傾向はあるようです。ここだけでなく、今回はウイングを考慮して書きまとめていません。

<似て非なること>
自分が輝くとハッピーになれる→タイプ3
ハッピーなことをしていると、自分は輝く→タイプ7

どちらも目立ちたがり屋ですが、タイプ3は慎み深くて、目立つように何かに挑戦することが難しい気質です。周囲の目を気にしており、浮き上がらないように注意しています。しかし、タイプ7は後先考えず、つい目立つことをしてしまう傾向があります。通常は人から見られる自分を強く意識して自分を律していますが、軽率になりやすい傾向があります。

<似て非なること>
勝った人は、優っている→タイプ8
優っている人は、勝つ→タイプ1

タイプ8にとっては「勝つ」ことが最も重要で、彼らの言動を支配している動機です。しかし、タイプ1は優等生気質です。優ることが重要で、それを人々に認めさせるためには競争に勝たなくてはなりません。一方、タイプは競争などしません。勝つためには手段を選ばないほうで、ルールに従う必要もなく、優等生然としたところもありません。「天上天下唯我独尊」ですから。

<似て非なること>
人づきあいを厭い、ひきこもる→タイプ5
人づきあいを怖れて、ひきこもる→タイプ4

タイプ5は恐怖心ゼロなのかと思うほどの無神経で傲慢な自信家です。タイプ2のように感情的にもならず冷静な気質です。しかし、人づきあいは時間の無駄で面倒なことで、煩わしいことですから、当然に避け続けます。一方、タイプ4は神経質で人づきあいでの悩みが多く、人を怖がるのに、人恋しいという傾向があります。

<似て非なること>
力を得たがり、愛で人を支配したがる→タイプ2
愛を求めて、力で人を支配したがる→タイプ8

タイプ2はお母さん気質ゆえか、自分は他の人に愛を注げる人間だと思い込んでいます。多くの人たちに愛を注ぐためには力がいると思っているのです。しかし、タイプ8はお父さん気質です。自分は既に力を持っていると思い込んでいます。そして、愛している人に愛されない苦しさがあります。その人を手に入れるために力を行使します。

<似て非なること>
目立たないようにするほど、目立つ→タイプ4
目立つようにするほど、目立たない→タイプ7

タイプ4は「隠れる」という自己防衛戦略を持つ気質です。ですから、ついガン付けされないよう、目立たないようにと注意を払います。が、それが過剰となってかえって目立ってしまうようです。たとえば、夜なのに色眼鏡とか帽子で隠す等々。一方、タイプ7は目立たないのは最も避けたいことなのに、演出が過ぎてしまうためか、目立たないという傾向があります。いわば、誰もが何かで自ら墓穴を掘ってしまうところがあり、その点はどのタイプでも同じです。

<似て非なること>
人に好かれたい→タイプ6
人に嫌われたくない→タイプ9

タイプ6の方が人との関係で積極性があります。次女気質ゆえか愛らしくアピールしてしまうのです。タイプ9はお婆さん気質です。何事も起きない平穏な暮らしを望むので、多くのことで積極的になりにくい傾向があります。

<似て非なること>
努力すれば、やがて認められる→タイプ1
認められなくては、努力できない→タイプ7

タイプ1にとって世界は肯定的なところです。農耕型タイプでもあります。稲は秋になれば実ると思いやすいのです。コツコツと着実となり、計画的になります。しかし、タイプ7にとって世界は否定的なところです。狩猟型タイプでもあります。やがて報われるという甘い考え方にはなりにくいほうです。さきに認められる何かをせねば、その先に進めません。そのためにはチャンスを掴む必要があります。博学となり敏捷にもなり、計画的にもなります。ちなみに、計画的になりにくいのはタイプ2です。その時になればなんとかなる、その気になれば自分はできる、と思い込む傾向があります。世界は肯定的なところで、攻撃的な気質だからでしようか。
 
 

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「昔話や童話から、タイプを理解する方法」としてシリーズもの8本を公開しています。

このシリーズは楽しく書きまとめたもので、私にとってはある意味で自慢に思っているくらいなのですが、さほど評判になつていないみたいです。

まあ、宣伝力もなく、文章も下手なので致し方ないのですが…。

★昔話や童話から、タイプを理解する方法シリーズhttp://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15.htm

先日取り上げた「天狗の隠れ蓑」ですが、これは「彦一ばなし」として150話くらいはあるようです。

この話を作ったのは実在の人物なのかどうかわかっていません。

しかし、肥後国の熊本藩八代城の城下町の長屋に暮らしていた下級武士が書いたものだと言われたりしています。

熊本県の八代市です。定職を持たず、農作業や
職人などをして生計を立てていたなどとも言われています。

以下は八代市にある会社が製作したウェブサイトで、50話も収録されています。


とんち彦一ばなしhttp://www.dandl.co.jp/yatsushiro/hikoichi/

彦一ばなしと言われているとんち話を読むと、実在の人物が創作したもののような気がします。

しかも、タイプ4の元気な男性なのではと思ってしまいます。たとえば、三谷幸喜さんのような男性ではと想像しています。

三谷さんの作品の多くは
ウィットやユーモアに富んだものばかりです。彼ならばとんち話などすぐに作れそうです。

また、私からみて、タイプ4の作品の多くはどこか自然な展開になっていないように感じます。

「作為的」という印象です。ただ曖昧なことなのでうまく説明できません。彦一ばなしも同様な印象が残ります。

ところで、「三枚のお札」という昔話があります。

山奥に住む山姥に食べられないように、小僧さんが持つお札が、川になったり山になったりして身代わりとなって、小僧さんが逃げおおせるというお話です。

どうも、タイプ7の「逃げる」という自己防衛戦略を持った人物を想像してしまうのです。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

それでいつか「三枚のお札」をシリーズ」の一つに加えるつもりでいましたが、うまく説明できないとあきらめていました。

そんな折に、受講生から、受講生の夫(タイプ7w6)が交通事故を起こしそうになったという報告を受けました。(ちなみに、受講生の家族の多くはタイプ判定済みです)

30代の男性です。朝、バイクで通勤して左折する時にメルセデス・ベンツと接触してしまったようです。

相手が高級車だったので、車体に傷があったのか確認しないまま、彼はやにわに5千円札を後ろポケットから取り出して、「これで!」と言うが早いか素早く逃走したというのです。

いやはや、「三枚のお札」そのものです。頭の回転が速く逃げ足の早い気質ですから…。

受講生(妻)が言うには、何かで腹を立てて文句を言おうと思っていたら、どうしてか、言う前に夫は気配を感じるらしくて、姿をくらますのだとか…。大爆笑となりました。

でも、これに似たエピソードはないかと探しましたが、いまだ見つかっていません。

それでシリーズに付け加えられないままです。なにか、それらしきエピソードがありましたら、こちらまでお知らせ願えたらと思います。

タイプ判定も無料でさせて頂きますから、どうぞ、よろしくお願い致します。
 

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「自分がそこにいるんだけど、いない感じというのは、ぼくは一番強く望むんですよ」と、つげ義春さんはインタビューに答えています。(ガロ70年5月、左右田本多 「マンガ批評家=つげ義春」より)

これは詰まるところ「隠れる」という自己防衛生存戦略を持つタイプ4だと判定できるものと考えています。

以前、このブログでつげさんをタイプ4と判定しています。できたらブログ内検索にかけて、この判定に納得が行くのか確かめて頂ければと思います。

なお、「そこにいるのにいない」としたら、まるで幽霊みたいです。身近にも「幽霊みたい」と言われていた女性がいました。日頃から静かで目立たず、あまり音を立てない人でした。

また、民話などにある「隠れ蓑」みたいなものがあったらなあ…などと話していたタイプ4の男性もいました。

ところで、「天狗の隠れ蓑」という民話があり、蓑(みの)を被った人の姿は見えなくなる、というよく知られたお話しですが、ご存知でしょうか。日本各地にあります。

★彦一ばなし 天狗の隠れ蓑
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A6%E4%B8%80

今回、この民話をもう少し知りたいと、ネットで探していると、以下のサイトに出会いました。
なんだかタイプ4の方らしいのです。

写真のセンス良くて、誤字脱字を探しましたが見つかりません。

★隠れん坊将軍の隠れ蓑
http://d.hatena.ne.jp/Falky/touch/searchdiary?word=*%5B%BA%A3%C6%FC%A4%CE%BC%CC%BF%BF%5D


これすっごい楽しそうだったのに、小学生までしか中に入って遊べないんですって。さっきの「しゃぼん玉のお城」もそう。あー、こどもはずるいなぁ…。」

「子どもはずるいなあ」ってあるところ、子どもっぽくて「末っ子気質=タイプ4」を感じさせます。

また、視点が細部に行っているようなところは、防御タイプ(714)らしさが感じられます。

全部読んでいないので、まだ判定できないのですが、とりあえずご紹介します。

私は、「性格とは自己防衛生存戦略」だと定義づけていますが、それはヒトだけでなく動物にも当てはめられると考えています。

3つのタイプ(594)は、基本的に目立ちたがらないという傾向があります。ただし、反作用として目立ちたがるという傾向もあります。

タイプ5は、たとえるならば「能ある鷹は爪を隠す」と言えるでしょう。

マイペースで行きたい、干渉されたくない、何かの能力があると求められる、それは面倒であり、警戒もされるので隠している人たちと言えるかもしれません。

タイプ9は、周囲の人々に合わせる、奇異な人間に見られないような言動をします。

家族以外では激しい言動はほとんど見られませんし、家族に対してもさほどにありません。

かなり素朴で単純な生存戦略ですが、これがなかなかに有効に見えます。

そして、とくに「隠れる」のがうまいのがタイプ4だと見ています。(緑字は当会の基本理論です)

このように、
動物の「隠ぺい色で身を隠す」という戦略が、ヒトの気質の中に見られるということを発見しています。

こんなことを主張しているのは、たぶん世界中でただ一人、私だけだと思うのですが…。

荒唐無稽だと思われているかもしれません。


★あなたは発見できるか 見事に擬態した動物たちの写真集
http://blog.nakatanigo.net/disappear-in-nature


★タイプ4の基本の自己防衛生存戦略は「隠れる」
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

★タイプ4は隠ぺい色で身を隠す
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-218.htm


 

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松澤宥(まつざわゆたか)さんは不思議なアーティストだ。作品は他に見たことがない。コンセプチュアル・アーティスト(概念芸術家)なのだという。

夢の中で「オブジェを消せ」という啓示を受けて、オブジェを作らず、言葉による創作活動をしていた人で、2006年に85歳で亡くなられています。

私が目にしたものは、『80年問題-傾く宇宙』というタイトルの作品です。
昨年11月に、豊田市立美術館の企画展にあったものです。

新聞から抜粋した宇宙や環境に関する記事を縦横9文字ずつ、計81文字の方眼紙に書き出して、それらを曼荼羅状に9枚並べているものです。

しかも、その最後に必ず、「80年以内に人類滅亡」という言葉が書かれています。

松澤さんは
詩作(以下にある)もしていますが、詩という絵を描いているようにもみえます。でも、およそ何が言いたいのか理解できませんでした。

『量子芸術宣言』というタイトルの本も出版されていますが、言葉と図形のみが載っているだけのようです。

量子力学を学んだ方のようです。

また、起点はいつからなのか知りませんが、80年内に人類滅亡すると考えていたようです。

まあ、私も人類滅亡は予想より早いと感じているほうですが、80年内なのかどうかは…。

美術館やギャラリーなどの企画展などはできるだけ観るようにしています。やはり感性は鋭いなあとしばしば感じます。

なお、エニアグラム図は9つの点を持つ図形です。

おおまかには、人の気質を9つに分けられると見ているものです。

また、「宇宙と生命のシンボル」だと神秘家グルジェフは説いていました。私もそう思っていますし、それを確かめたいという気持ちが強いのですが……、

松澤さんはエニアグラムを知らないまま逝かれたのではと思います。知っていてくれたら…、と思わざるを得ません。

なみに、9という数に関することを以下に書きまとめています。

著書の『究極のエニアグラム』でも、以下には無いことを書きまとめています。一度、お読みいただけたならと思います。

★「9」という数に関する雑学
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-236.htm

★エニアグラム図の中にある数の不思議

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-237.htm


★松澤宥 http://uedanobutaka.info/jpentenrakai.html

★若かりし頃の詩作品あり

http://sky.ap.teacup.com/applet/midoli-ishikawa/msgcate6/archive

★量子芸術をどう理解するか 宗田光一

http://muneta.info/essay/art/quantum.pdf

宗田幸一さんの文を一部のみ転載(青字)

「松澤芸術を理解するのは「数」の理解が欠かせない。

まず、「9」という数字は極めて重要な数字で、
『量子芸術宣言』でも限定出版で999部、3×3の9マスは多くの松澤作品の基本形になつています。

これはナイン曼荼羅に、松澤芸術の全てがリンクしていることによる。

作品の布置法の全てが、この曼荼羅に対比され、9という数の持つパワーを信じて疑わなかったことが、こうしたことからうかがえる」

★九字九行のマンダラ形式に配置された言葉による作品が掲載されているサイトです。
松澤さんが映っている写真も。
http://uedanobutaka.info/jpninepoemsonvanishingofhiroshimapublication.html

★「消滅するヒロシマに捧げる九つの詩」
http://itozaki.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-54f7.html


★灰色の母  松澤 宥
http://sky.ap.teacup.com/applet/midoli-ishikawa/msgcate6/archive?b=5


特別講座 22世紀に向けて『松澤宥の世界蜂起計画』を追体験するプロジェクト」http://bigakko.jp/opn_lctr/matsuzawa.html

「松澤宥と九つの柱」展
http://muneta.info/QC/quantum.htm
 

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マンガ家の鈴木ともこさん(タイプ4)の作品を講座の資料に使ったことがあります。

『強気の小心者ちゃん』(メディアファクトリ刊行)です。
そこにも「隠れる」という自己防衛生存戦略が垣間見えます。

「外出するときは、廊下の気配を偵察…」するというシーンがあります。

「そーーっ」、怪しい所作をしますが、警戒しているらしいのです。以前に、「同じ階に住むちびっ子に、あ、おばけだ!と、からかわれてから、ついつい用心してしまう」のだそうです。

ちびっ子には悪意など無かったことは承知しているのにです。それで
「よしっ誰もいない」と分かると、ドアに鍵をかけてエレベーターに乗り込みます。

しかし、
「エレベーター待ちも緊張ポイント」なので「誰も来ませんように」と祈っている。しかし「めったに顔をあわせない隣さんと会うとかなり動揺」

「声をかけるほど親しくない知人を発見したとき」は、「気づかないフリするか、あいさつするべきか」と悩みます。そこに「こっち見ないで~」とのセリフを入れています。

★鈴木ともこ http://home.n08.itscom.net/drop/

日記とコラムその他もあり、面白くて楽しい情報が満載のサイトです。

なお、これを講座でとりあげていると、受講生がやおら話し出したことがあります。

引っ越しをして15年くらいにもなるが、隣家の息子さんの姿を見たことがない。高校生の時も就職してからも一度も目を合わしたことがなく、2、3度に後ろ姿をチラリと見たくらいだというのです。

隣家の母親から、彼が登校する時間は自分が職場に行く時間とだいたい同じだと知ったみたいです。

それで、少し待機してから出勤するようにしたが、その私の目に触れないように、あちらが遅れるようにしたのかと思うが、次に、それより早く玄関を出るようにしたが、それでも会えなかった。

つまり、「もう、こちらの様子をうかがってから登校しているのに違いない」と結論を出したというのです。「私のこと嫌っているのかしら?」と、受講生は気にしている様子です。

しかし、タイプ4は、好き嫌いで判断することはさほどに無いタイプです。

一方、受講生はタイプ2ですから、つい嫌われているのかと考えやすいようです。

挨拶が苦手だとか、近所の人ゆえ注意を払って避けているだけで誰と決まっていないこともあると考えられます。

また、ご近所からあれこれと噂されることのほうが嫌で、それで姿を見せないのかもしれません。

しかしながら、少しニッコリとして「おはようございます」くらいは言っておいたほうが、目立たず噂にも登りません。隠れるほうが噂になるのに、それをタイプ4のほうが知らないことがあるみたいです。

ついでに、「存在感の薄い猫」「隠れている猫」の写真が載っているサイトが話題になっていて、タイプ4なのか確認してほしいと頼まれてしまいました。

Meet Waldo's Cat... If You Find Him (13 pics)
http://izismile.com/2012/10/04/meet_waldos_cat_if_you_find_him_13_pics.
html#J6jxGLKIrwvtKKub.99


どこに猫が隠れているのか見つかるでしょうか。タイプ4は隅っこを好みますが…

しかし、これだけでは判定できるものではありません。が、タイプ4の可能性はあるように思います。

友人はタイプ4の猫を飼っていますが、訪ねて行ってもこの猫には一度も会ったことがありません。

客が来ると奥に隠れてしまい、客が帰ると居間に出てくるみたいです。

「猫なんか飼ってないでしょ」とか、「ゴースト猫」ではなどと、からかわれていました。

面白いですね。タイプ4にある自己防衛戦略「隠れる」が、猫にもあるんですから!

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以前に、このブログで、マラソンの銅目メダリスト円谷幸吉さんを取りあ
げています。2012624日のことです。

「長姉を慕っており、この姉によく甘えていたようです。姉の結婚披露宴
では姿をくらまして皆が探したが、水を抜いた風呂桶に隠れていた」とい
うものです。

そこで、この谷幸吉さんのエニアタイプをタイプ4と判定しています。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm

当会では、気質(=性格=タイプ)とは、自己防衛生存戦略だと定義
付けています。とても簡潔です。

従って、本能的なもの、あるいは生得的なものですから、一般的な「性
格」という言葉はあまり使いたいものではありません。ただ、やむを得ずに
使用することがあります。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory.htm

ところで、タイプ4の基本の自己防衛生存戦略は、「隠れて身を守る」
です。この理論、なかなか面白いものです。

あまりにも本能的なものなので、タイプ4自身が無自覚に行っていると考
えられます。

この説明をしても、タイプ4の受講生の中には最初はポカンとした様子を
示す人がいます。身に覚えがないという感じです。なかにはすぐに納得さ
れて、自分がどのような場合に隠れているか話し出す人もいます。

元受講生だった男性は建築家で、今ではその道の有名人になりつつあ
ります。あのテレビ番組「ビフォーアフター」からオファーされたことがあるみ
たいです。

この建築家の自宅は隠れ家と言えるような建物です。傾斜地に建てら
れたもので、玄関だけが道路に面していますから、なにか小屋のようなも
のがポツンと建っているという感じです。

しかし、玄関からは広い下り階段があって、地下1階(正しくは地下では
ない)に当たるところにリビングや食堂があります。その下の階に寝室など
があります。周囲は深い木立に囲まれているので、まさしく「隠れ家」です。

また、最近になって注文を受けて建てられた住宅を見学させてもらいま
したが、これも「隠れ家」と言えます。敷地の周囲は三方が道路に面し
ているので、周囲の視線からは隠れようもない家です。

しかし、一階には窓が一つもなく、二階の南側に一つだけ小さな窓があ
るだけです。これを見た中学生が、「現代版の縄文竪穴住居」だなと語
っていました。

これを聴けばどんな建物なのかイメージできると思います。うまく言い表し
ています。施主さんが求めた形の家ではなかったようですが、出来上がっ
た建物を見て満足されているようです。

また、そこだけでなく、他の家は施主さんの好みもあったらしく、周囲から
の視線を拒むことができる建物を建てています。この場合、施主さんも
タイプ4だという可能性はあると思います。

仕事にも、気質がよく出るという興味深い例です。

そして、私の友人の家は普通によく見る住宅でしたが、寝室は屋根裏を
改築したところにあります。広い住宅なので屋根裏の有効活用だとは言
えません。

友人をタイプ4w3と判定しています。20年来のつきあいなのですが、怖
がりだとか神経質そうには見えません。たぶん、エニアタイプは間違えられ
る人で、タイプ2だと思われるのではないかと思います。

人見知りも全くないように見えますが、怖がりで神経質なところがあるのは
チラホラと見え隠れします。長いつきあいをしていなければ見つけられない
だろうと思います。成長の方向にいると考えられる元気活発な人です。

数年前に引っ越しをされたので訪ねましたが、なんと、この家にも、屋根
裏を寝室に改造していました。

なお、住宅事情が以前と比べると恵まれていますから、それぞれに子ども
部屋があり、そこに隠れてしまうので「隠れた」という感じに見えないと考え
られます。

以前は、学校のトイレに隠れるなどのお話をよく聞いています。旧日本軍
の兵隊もトイレに隠れた人はたくさんいますが、この場合はタイプ4だけでは
なかったと考えられます。

円谷さんのように風呂桶とか納屋などに隠れる、押し入れに隠れるなど
もよく見聞きしました。

また、苦手な人を避けるために、遠くから人々を観察している、というよりも
苦手な人はすぐに発見できるらしく、
すばやく姿をくらますなどもよく耳にして
います。

タイプ4にとって好きな人は少なく、苦手だからといって嫌いとは限らない。

が、とかく人間に対して複雑な心理状態になりやすいために、「人間コンプ
レッ
クス」もあると分析しています。

また、「マザー・コンプレックス」もあると分析しています。以下に掲載。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-17.htm

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タイプ7は羞恥心が強いので、小学6年頃であれば、性の話題を避けることがよくあります。ですが、性への興味はかなり強い方だと見ています。

強すぎるので、本当はもっと知りたいのに、それは知られたらマズイことです。それで恥ずかしくて、拒否してしまうのです。あの様子はそんな過剰反応しているシーンです。

次に、「世界は否定的なところ」だと見ている3つのタイプは、タイプ8・タイプ3・タイプ7です。人々つのつきあいでは性悪説的に捉えがちで、用心深い気質です。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm

従って、タイプ2のように本気になりにくい傾向はそれほどありません。

さらに、タイプ7は「世界の淵に居ると自己認識するタイプ(714)」ですから、怖がりで神経質です。なんでもんかんでも親に報告するなどということはあり得ません。

非日常的な出来事ならば話すことがあるかもしれませんが…。秘密主義的と言っていいくらいです。タイプ4もこちらに近いと言えます。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm

ところで、「真面目度」というものを計れるとしたら、防御タイプ(714)の真面目度は100、調和タイプは50、攻撃タイプは10くらいという割合だと、勝手に数値を挙げていますが、それほど間違ってはいないだろうと考えています。

とくにタイプ2は追い詰められないと本気になれないところがあります。

青野春秋(2w1と判定)のマンガ作品『俺はまだ本気だしていないだけ』は、映画化されましたが、その通りだと言えます。

自分は
本気になったらやれる人間だと、根拠もないのに自信を持つことがあります。

一方、防御タイプは気づいたら真剣で必死になっている自分を発見しているかのようです。

タイプ2とタイプ7は一見すると同じタイプに見えることがよくあります。しかし、かなり違うんです。怖がりで神経質で羞恥心が強いと、真面目度も強くなるということ理解できるだろうと思います。

で、タイプ2はいつ本気になるのかと…、一生、本気に成れないこともあるらしいのです。

ちなみに、私もテスト前日には少しは本気になって学んだような気がしますが、10分くらいで煙みたいに消え去ったというイメージです。

長くて40分くらいです。残念ですね。本気度を高く維持できたら、今頃は……って感じです(笑い) 

ただし、たとえば、オリンピックに出られるかもってなれば、すぐに本気モードになるような気がします。

つまり、それほど緊張感のない、すぐに真剣度が低減しやすい気質を持っている人たち、それがタイプ2だと言えそうです。

それでも、タイプ2は「おかあさん気質」ですから、他人の世話をしたり注意できるような立場になれば、すぐに本気で取り掛かれるという気質でもあります。そこが面白いところですね。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm

それゆえ、人の気質(エニアタイプ)を知ると、どこを押せば効果をあげられるのかわかるので、エニア理論を使ってアドバイスできます。

また、ある些細なシーンでも気質がそうさせていると知ります。つまり、奥深くにある動機を知ることができます。どのような言動にも、そうなる原因があるということです。

拍手[6回]

受講生の息子さんが、通っている塾での出来事を毎日のように母親に
話しているようです。それをまた受講生(母親)がエニア講座で面白おかし
く話してくれます。

エニアタイプがよく出ているものなので、また聞きしたものですが、まとめて
みました。でも少し脚色が入っているかもしれません。

息子さんは小学6年生で元気な男子(A)ですが、塾での仲良しの2
人の男子(B君・C)はいつもあれこれと騒動を起こしてみんなを笑わせ
ているようです。

B
君:(塾の)先生! 子どもいる?
先生:いるよ。
B君:あれ、したの?
C君:(ドキマギ慌てて) そんな話、今するな!
B君:(C君を無視) 気持ちよかったの?
先生:それは…、
C君:(真っ赤な顔をして、すかさず口を入れる) や、やめて! 先生も、
    そんなのに答えたらあかん!
先生:そうだなあ…、いろいろかなあ…
C君:(必死で) ああもう!先生も!そんな話、僕がいないところでして!

おしゃべりな二人B君・C君はよく下ネタで盛り上がり、性格は似ていると思
っていたようです。

タイプ判定のためにいろいろ尋ねていくと、B君はタイプ2w1、C君はタイプ
7w6と判定できました。受講生は二人は同じタイプだと予想したようなの
ですが、このエピソードからC君のほうが羞恥心の強い気質だと納得できた
ようです。

B君は勉強したがらず、よくズルするらしいのですが、隣の学校の子(D)
持っているドリルに答えが載っていると知って、「見せて!」 
塾ではいつも全部答えを書き移しているみたいです。

D君:(かなり驚いて大きな声で)えーっ!そんなことしていいの!
B君:いいの、いいの、先生も見ないから

A君は母親に言う。「あいつ(B)世の中なめている!」
で、母親のほうも「世の中なめてるのはあんたでしょ!」と応えたと言いま
す。(ここで大爆笑!)

タイプ2にとって、世界は肯定的なところであり、性善説的に人々とつきあ
いがちです。危険には合わないと思い込みやすいために、大胆になれる
傾向があります。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm

しかし、この気質は一方で、緊張感が足りず危機意識も少ないために、
のんべんだらりとなりがちです。本気で物事に取り組むことが容易ではあり
ません。それで、世の親たちや教師たちを嘆かせています。

さて、D君はタイプ4w5で、学校でも塾でも真剣に勉強に打ち込んでいる
みたいです。みんなが楽しく騒いでいると困った顔しているので、「クソ真面
目な奴」と、A君は母親に話しているそうです。

さて、A君はタイプ2w1です。学校で起きたことを親によく報告する子ども
は、これまでみたところでは2w1が圧倒的です。

不思議ですね。7w6と4w5の子どもにはあまり無いことです。とくにタイプ7
です。
また、その他のタイプもそうで、さらに2w3にも無いものです。

タイプ2w1は自分の周囲にいる人々やその日起きた出来事などによく意
識が向くようです。

日常的な出来事を面白おかしく描くマンガ作品の作者になっ
ています。『サ
ザエさん』、『チビまる子ちゃん』、『あたしんち』などです。

拍手[5回]

「エリザベス・テイラーのエニアタイプ・その2」のところで取り上げたもので、
気になっていた箇所があります。エリザベス・テイラーの
母親が述べてい
るところです。

「まだ一歳にもならない娘がじっと他の人を見つめると、その人は落ち着
きをなくし逃げ出したくなるのです。娘の熱のこもった視線に耐えられず
に、ついには部屋を出て行ってしいます」

見つめられた人のほうが、落ち着きをなくし逃げ出したくなるほど、じっと
見つめるのであれば、人を怖がっているとは考えられません。

となれば、この箇所については攻撃タイプ(825)から探すと述べるべきとこ
ろです。当会のエニアグラム理論では、人見知りが強いのは防御タイプ
(714)です。

しかしながら最終的にはテイラーのエニアタイプはタイプ2だと判定していま
す。当初にタイプ7だと思い込んでいたことはタイプ誤認だったというわけです。

そこで、以下の箇所を再度取り上げてみます。

★「赤ちゃんの人見知りは心の葛藤だった」
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020130607001

「研究グループは、生後712カ月の赤ちゃん57人の母親に、赤ちゃんの
もって生まれた気質についてアンケートし、「人見知り」度合いと、相手へ
の「接近」と「怖がり」の2つの気質の関係を調べた。その結果、人見知り
が強い赤ちゃんは、「接近」と「怖がり」の両方の気質が強く、「近づきたい
けど怖い」という心の葛藤を持ちやすいことが推察された。また、赤ちゃん
に母親と他人の顔の映像を見せ、口、鼻、目のどこを長く見ているかを
視線追跡装置で観察した。人見知りが強い赤ちゃんは、弱い赤ちゃん
よりも、母親、他人にかかわらず、最初に相手と目が合ったときに「目」を
長く見つめ、凝視するような目を示した。さらに人見知りが強い赤ちゃんは、
相手が自分と向き合った顔よりも、よそ見をしている顔を長く観察している
ことが分かった。これまで知られていた学童期の人見知りの原因とされる
「接近と回避の葛藤」が、わずか1歳前の赤ちゃんでもみられることが示さ
れた」

当会のエニアグラム理論による分析でタイプ判定の事例をたくさん知ると、
圧倒的にタイプ2が占めていると納得頂けるだろうと思います。

そうなれば、研究対象者も圧倒的にタイプ2が占める恐れが出てきます。

そして、全員がタイプ2の赤ちゃんであっても、人見知りには程度の差が
あります。

なお、この研究結果の記事を読むと、タイプ2がまるまると当てはまると考
えられます。タイプ2は人に近づくタイプですから、やさしい人、遊んでくれる
人、面白い人であれば、「接近したい」という欲求が出てきます。

そのために、よそ見している相手の顔を観察することがあるだろうと考えら
れます。

そして、ウイング1が強い子どもは、怖がりな1の気質をたくさん持っている
ので、近づきたいが怖いという相反する「葛藤」のような様子が見られるこ
とがあります。とくに相手が男性の場合によく起きます。

しかし、ウイング1が軽いとかウイング3になれば、人を怖がる傾向がほとん
ど見られなくなりますから、このような葛藤は起きません。つまり、「人見知
りの度合いが強い子ども」だと受け取られることはありません。

次に、「人見知り度」をどのように測定しているのか、そこが肝心です。こ
こでは母親たちにアンケートして「人見知り度合いが強い」かどうかを決め
ています。

しかしながら、長く講座やカウンセリングを続けていますが、タイプ2の人た
ちが「自分は子どもの頃から人見知りで…」などと語り出すのはしばしば
あります。むろん、自分の子どもが「人見知りで…」などということも普通
によくあります。

他のタイプと比較しないと、「人見知り度合い」というものは浮き出て来ま
せん。

「人見知り度合い」が最も強いのは怖がりで神経質な防御タイプ(714)
です。こちらはたとえオモチャなどを用意した明るい部屋であったとしても、
初めての場であれば緊張度が強すぎて恥ずかしそうな素振りもしないか
もしれません。

または、部屋の中に入る前から泣き続けているので帰宅せねばならない
かもしれません。母親の胸に顔をうづめたままになる可能性もあります。

緊張を解きほぐすにはかなり長時間を要すると考えられます。当日だけ
ではダメで1か月くらい通い続けねばリラックスした様子を示さないかもし
れません。

そして、赤ちゃんを接近したい気持ちにさせるには、研究者たちの暖かく
やさしい関わり合いが求められます。まるで「度合い」が違うのです。つま
り、こちらのタイプは「接近と回避の葛藤」という心理状態になっていません。

最近知った例をご紹介します。家族3人がそれぞれのタイプが知りたいと
訪ねてきました。

初め母親には少し緊張がありましたが、身体もこちらに向けてすぐに屈
託なく話し出します。

父親はチラリとこちらを見ましたが、身体はこちらに向いていません。

小学6年の娘さんは母親の話に相槌を打つなど同調する様子を示しま
した。話しかけると率直に恥じらいもなく語ります。娘さんはそのうちに体
があちこち動き出して、頬杖をついたりあくびするなど行儀がよいとは言え
ません。

母親は娘のことを
「人見知りで…」と言います。父親はこちらが質問しな
い限り口を挟むことがなく、姿勢を変えることもありませんでした。

さて、母親と娘さんはタイプ2で、父親はタイプ4と判定しております。

そして、研究者たちは全タイプを知っているのでは無く、つまり把握できな
いので、全タイプと比較して研究しなければ、正しい理論を導き出すこと
ができない、という圧倒的な事実を知るよしもないのです。

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