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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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榎本喜八(えのもときはち)さんのエニアタイプを知りたいというお便りが届きました。はじめて聴く名前です。

スポーツには全く関心がないのですが、とりわけ野球のことは知りません。しかし、気質がわかる情報がたくさんあればタイプ判定はできます。

上記の伊集院光さんのお話にもあるように、榎本喜八さんは天才的な打者だったようです。(動画が見られない場合、画面の中のYOUTUBEをクリックすれば見られます)

ウィキペディアに載っているものを取り上げてみますと…、

榎本喜八(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A6%8E%
E6%9C%AC%E5%96%9C%E5%85%AB


豊田泰光は語る。「打撃の上手さでは史上最高の一塁手。とにかく打てないコース、高さというものがほとんど存在しない」

張本勲は、「首位打者を一騎打ちで争って負けたのは榎本さんだけだった。投手がどんな球を投げても決して逃げなかった」

野村克也は、「あんな恐ろしいバッターには、後にも先にもお目にかかったことはないね」

川上哲治
、「“打撃の神様”の称号は自分ではなく、榎本が最も相応しい」と語っており、その実力を「長嶋(茂雄)を超える唯一の天才」と称している。

伊集院さんは「スタイリッシュではないイチローという感じ」なのだそうです。そして、奇人変人と言われたようで、数々の逸話があります。

それほどの奇行があれば、調和タイプ(369)では無さそうです。この3つのタイプは、多勢の中に埋没すれば身の安全を確保できるという自己防衛戦略を持つ人たちです。

周囲の人たちから奇異な目で見られていないか、なにかで非難されないか、おかしな人間におもわれていないかと、アンテナがそちらのほうだけに向かっている、と思うほどに、そちらに神経を尖らせている人たちと言えそうです。

では、榎本喜八さんは、自分は世界の中心にいると自己認識している攻撃タイプ(825)なのでしょうか?

この3つのタイプのなかには、自分が非常識とかおかしな行動をとって周囲の人たちを驚かせていることに気づかない人をよく見かけます。

世界の淵にいると自己認識している防御タイプ(714)も、常識的なことがスッカリと抜け落ちてしまう人が少なからずいます。

防御タイプは、通常は優等生的な言動を取っている人たちです。とっても礼儀正しくて、謙虚です。むろん、家族などごく内輪の人にはそうはなりませんが、それは全タイプにあります。

防御タイプは、視野が狭くなるというか、興味のないことには全く関心を持たないので、驚くような非常識な、かなりおかしな言動をしている人がいるとしばしば聴きます。

それゆえ、喜八さんのような逸話がよくあるならば、攻撃タイプと防御タイプから探したほうがよいというのが、エニアグラム性格学の考え方です。

なお、あなたは、この性格学(性格類型論)の理論を、どうみているのでしょうか?

もしも、間違った理論だと思われたならば、時間とエネルギーの浪費になりますから、できる限り読まない方がよいと思います。

(ちなみに、私自身もバカなことについ懸命になり、つい
時間とエネルギーの浪費をしてしまうので困っています…。最近は、原発を無くしたい、核融合実験をやめさせたいと、つい必死になるので気持ちが尖がっていくみたいで困っています)

それでも
、ちょっと面白そうだなと思われたら、こちらの基本理論なども一度、覗いて読んでみませんか?

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory.htm

でも、基本理論が7つもあります。全部読み切ることは容易ではありません。

性格(気質)というものをいろいろな角度から分析して理論化したものですが、角度や視点を変えても、それらの理論はみな連結しています。互いの理論を互いに補完しあっております。

いろいろに熟慮して考えた理論ではありません。ただ発見しただけです。しかも、ほとんど一気に見つけた理論です。

なお、「事実」というものは、発見するものです。表層からはわからない隠れた事実は、発見されるというだけのものです。

心理学は、あれこれこねくりまわして作られた理論ばかりです。その理論を学んでも、目の前にいる人たちの言動を理解するという実際的な応用には使えない、問題解決にもむろん使われていません。

エニアグラム性格学の7つの基本理論はすべて関連づけることができ、そこに矛盾は出てきません。

性格分析が整合的に、より緻密に、より正確に分析できるツールになっていると自負しております。

それに関して、何か疑問を感じられたらご質問ください。悪意が感じられない質問であればお答え致します。

さて、喜八さんのタイプをあなたなりに絞っておいてください。次回をお楽しみに…、

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ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin )という名前は知らなくとも、サマータイム(Summertime)という曲は聴いたことがあると思います。

1943年生まれのロック歌手。27歳という若さで夭折しています。


ウッキにあるもの
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%
8B%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%
83%97%E3%83%AA%E3%83%B3

 
タイプ4、しかも、ウイングは4ではないかと予想しているのですが、もっと調べないと判定はできません。

ただ、歌っている姿、様子などから、崖っ淵に立っているような、命がけで歌っているような、真剣な激しいものを感じるのではないでしょうか。

インタビューではおかしな表情をします。とてもインタビューに答えられない精神状態なのに、そこから逃れることもできず、精一杯、応えているようで、痛々しくて見ていられません。

よほど辛い境遇にいたのではないかと‥、

当会では、174という3つのタイプは、「世界の淵に立っていると自己認識しているタイプ(7・1・4)」という理論(以下緑)があります。
 

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm

崖から、かなり離れたところに立っている人もたくさんいると思いますが、彼女ほど歌っている様子や歌声だけで、崖の近くに立っているとわかる人はいなかったような‥。

崖っ淵に立っているとはどういう感じなのか、とよく問われます。わからない人たちばかり、かもしれません。


3.11以降、私自身、福島県民でもないのに、なぜかしばらくずっと崖っぷちに立っていました。

そのおかげというか、今ではかなり理解できるようになってきましたが、無理してインタビューに答えるなんてことは、私はしないと思うので、まだまだ分かっていないようです。
 

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現在、一番尊敬している方は宮本常一さんです。

20年以上前に、『忘れられた日本人』を読んだきりですが、感動しながらも何故かその後が続かなかった…。

この夏に読んだ渡辺京二さんの著書『逝きし世の面影』から、明治から昭和初期頃までの庶民の暮らしを知りたいという気持ちが強くなりました。

宮本常一さんは、戦前から高度成長期まで日本各地を旅して、庶民の暮らしぶりをつぶさに見聞しています。

泊まった民家は1200件以上、旅の日数は4000日くらいとも言われています。日本の村という村、島という島を歩いたという伝説的な人物です。

しかも、行く先は離島や山間僻地ばかりで、報告されている文章からは貧しき人や差別されている人たちへの暖かい眼差しが見られます。

また、地球を4周できるくらい歩いており、得られた資料や撮った写真も膨大で、10万枚くらい残されているみたいです。民俗学の世界を一回り大きく広げたと言えるのではないかと思います。

★宮本常一情報サイト
http://www.h3.dion.ne.jp/~kamuro/miyamoto.htm
★宮本常一データベース
http://www.towatown.jp/database/

上記のサイトにもあるように、宮本常一さんを敬愛する人は日本の津々浦々におられるみたいで、各地で講演や勉強会などがよく催されているようです。

さて、でも私はやはりエニアグラム研究者ですから、彼の気質にも興味を持たざるを得ません。

常一さんは大変なおしゃべりだったことはよく知られています。彼の著書『庶民の発見』で、ご本人もそれを認めています。

「私は大変なおしゃべりである。しかし、庶民の過去についてはいくらしゃべっても、しゃべり足らない気がする」

まさに言っている通りで、講演などで話したことが本になっており、それらがあまりに多くて、どれから読み始めていいのか迷ってしまうほどあります。でも、当分、尊敬している人の本を読み続けられるのですから、幸福なことでもあります。

『アフリカとアジアを歩く』の中で、常一さんとともに旅をした伊藤幸司さんが述べているところが面白いのです 

「(先生は)話がはじまるとなかなか止まらないが、一生懸命に話しされるから、とても疲れる」

でも、「先生は疲れた! とは絶対に言わない。出された食事を残さないこと。聞き手がいる限り話をやめないことなどは、なにか信念のようなものに支えられているらしい」

これは67歳の頃のことです。大病を幾度も患い病気がちにも関わらず、疲れたとは決して言わず各地を旅している…。凄いことです。すぐに弱音を吐く私には考えられないことです。

また、各地でお話をして、学生などにも熱心にお話されていたようです。

そのエネルギーを考えるに、消えゆく庶民の暮らしぶりを、今のうちに聞き出して調べて資料も整えて、それらを後世に伝えなければならない、という信念に支えられていたのではないか、と思わざるを得ません。

自分の寿命を考えてか、若い人たちにそのことを伝えねばならない、という少し焦りのようなものがあったのではないかとも思うのです。

なお、、常一さんは1981年に73歳で逝去されています。       つづく

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動画にある様子を見て、あなたの思っていたショーン・コネリーさんと違っていませんでしたか。若い頃は脂ぎって傲慢な男って感じのイメージがありましたが、高齢になってからは、あの渋味がよいと評判になりました。

でも、コネリーさんに関する情報はなかなか見つかりません。自伝『Being A Scot』を出版していますが、あまり売れなかったようで翻訳本は出されていないみたいです。

でも、ウィキペディアで見つけた「007は二度死ぬ」にはタイプを絞れる情報がありました(青字)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/007%E3%81%AF%E4%BA%8C
%E5%BA%A6%E6%AD%BB%E3%81%AC#cite_note-22


「コネリーらの一行は東京に到着するなりファンとマスコミに取り囲まれ、東京ヒルトンで急きょ記者会見を設けた。疲労し苛立っていたコネリーは、会見に開襟シャツとスラックス姿でソックスを履かず、(当時から薄毛で撮影時は使用していた)かつらも付けずに現れ、無愛想に振舞った。この会見で、コネリーはボンド役を引退することも明らかにした」

調和タイプ(3・6・9)は、他人の前ではよい人間を演じられるほうで、しかも相手は取材陣です。このようなことはタイプ9w8には考えにくいことです。さらに、公の場面であれば、たとえ疲れていても無愛想に振る舞うことなど、とても考えられません。

タイプ2w1であればあり得ます。攻撃タイプ(8・2・5)は、「自分が法律」になり、「自分の常識が、他人にも常識」になる傾向かあります。タイプ8もタイプ5も同様です。

でも、疲れていても無理して愛想よくなるタイプ2もいます。しかし、無愛想になるのもタイプ2に多いものです。

攻撃タイプの中でも、タイプ2は感情タイプゆえなのか、公の場でも素の自分を出すことはよくあります。

タイプ8はもともと感情的になりにくいほうで、疲れていたら記者会見を拒否するやもしれません。タイプ5も同様になりやすい気質です。

両タイプは、タイプ2よりも傲慢になりやすい気質ですが、タイプ2は善い人に思われたい気質ゆえかサービス精神があるために、記者会見を拒否するという方法を思いつかないのではなかろうかと。

なお、小沢一郎さん(タイプ8)を思い出してもらえれば、取材陣へのサービス精神はまるでないとわかると思います。拒絶もよくします。雲隠れすることもあります。

これで、2つの情報からタイプ9w8が消えそうで、タイプ2w1の可能性が強くなりますが、最低3つくらいは、このタイプだとわかるものが見つからないと、一つに絞ることはできません。
 

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元受講生からメールが届きました。沖縄が「琉球王国という独立国だとは知らなかった」というものです。意外と知られていないのかもしれませんね。

韓国の済州島も、昔は独立国だったことを最近になって知りましたが、こういう歴史は他にも一杯にあるのではないかと思います。

ちなみに、済州島は古代から中世にかけて存在した「耽羅 たんら」という王国で、15世紀初めに李氏朝鮮に合併されています。

さて、スコットランドが英国から独立するかどうかを国民投票にかけるというニュースを聴いて、すぐに思い出した俳優がいます。ショーン・コネリーさんです。ダブルオーセブン(007)シリーズの一代目の男優です。

スコットランドの分離独立を主張する「スコットランド国民党」の熱烈な支持者と知られています。

彼は「スコットランドが独立するまで私は死んでもスコットランドに帰らない」とまで明言しています。

ウィキに載っている
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%
83%B3%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%AA%E3%83%BC

国民投票が実施されても自主独立派は少ないみたいなので、コネリーさんの願いは達成されない可能性があります。

なお、ずっと以前に、ショーン・コネリーさんのタイプはどこなのだろうと思っていたら、ある雑誌に、「静かで無口で控え目」だと書かれていました。それで、タイプ9w8かなあ、などと予想していました。

その根拠は、顔つきだけでも傲慢さが見られたので、攻撃タイプか攻撃タイプのウイングを持つ男性だと絞りました。

が、控え目であると聞いたので、攻撃タイプのウイングがあるほうなのではと予想しました。むろん、それだけの情報では判定できず、調べようもなかったのでタイプは判定できないままでした。

しかし、今回、上記の情報を知り、タイプ9w8ではないと思いました。なぜならば、9w8がそこまで熱烈になるとは考えにくいからです。熱烈とか情熱などというものとは無縁な気質だと見ています。さらに…、

1965年の『PLAYBOY』のインタビューで、「女性を殴るのは別に悪いとは思わない」と発言し、シレント(妻)への暴力疑惑が起こるが、コネリーはこれを否定した。(ウィキペディアより ・ なお、上記の動画にもある)

これも9w8には考えられないものです。妻から何かで問い詰められたら、ちゃぶ台返しくらいはするかもしれませんが、妻を殴ることは考えにくい人たちです。

穏やかな気質は本性なので、不快時でも興奮時にも、変わりにくいのです。しかも、驚かれかもしれませんが、興奮もさほどしないそんな気質です。

それゆえ、誰も敵に回さず誰とも鷹揚につきあえる人です。好き嫌いもなく、興奮もしないためにいつも淡々としていられるタイプです。

いや、それは違う! タイプ9w8も興奮したら相当なものだ! とおっしゃる方がいましたが、タイプを間違えている可能性があります。私もそれを知らない時にタイプ誤認していましたからね。

何かに固執したり執着することが一切なく、情熱的にもならず、あまり悲嘆もしない、という人物を身近に知っていればご理解頂けるところなのですが…。

なお、女性に対する暴力が多いのは、これまで知っている限りはタイプ2w1の男性です。短気で手が出るのが早いタイプですから。ただ多数派なので、多いだけなのかもしれませんが。しかし、女性を軽んじる傾向はあります。

夫婦でも対等だと思わないのか、子どもを叱るように妻も叱りつけて、ついには暴力的になるということならよく聞いております。むろん、全ての2w1の男性が該当するものではありません。

また、コネリーさんは、そうは言っだけに過ぎず、暴力をしていない可能性があります。が、妻への暴力はあったかもしれません。

どちらなのか真実はわからないので、むろん、ここではタイプを絞りません。他を調べてみる必要があります。(続く)

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ジョンが亡くなってから30年以上も経っていますが、いまだに影響力があるみたいです。

ジョンが怒っている手紙が見つかったというニュースがあり、こんなことで報道されるのかと驚きました。

★ジョン・レノンの手紙を集めた新著
『The John Lennon Letters』の一部がオンライン公開。

http://www.vulture.com/2012/10/ps-i-hate-you-the-angry-john-lennon-letters.html

ジョン・レノンに関しては、無料で質問に答えている時期があり、回答ずみのものですが、短気さについて言及しています。2003年のことで、以下の最後のほうにある31-390です。

★Q&A室のC・有名人や著者のタイプを知りたい(32例)
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/q&a/past/03.htm

その頃はウィキペディアも無かったと思うのですが、既に有ったのかもしれませんが、私は知らずにいました。

今回の報道を知って、さらにタイプ2w1であると改めて確信していますが。

★ウィキペディアにあるジョンの情報
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%
E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%8E%E3%83%B3

ジョン曰く。「キリスト教は消えてなくなるよ。そんなことを議論する必要はない。僕は正しいし、その正しさは証明される。僕らは今やイエスよりも人気がある」

これは26歳の頃の発言で「キリスト発言」と言われています。凄いことが言えるんですね。怖いもの知らずです。攻撃的な気質しか考えられません。

発言は1966年のことで、高度成長期で景気のよい時代ゆえ、さほどに世間を騒がさなかったのではないかと。現在のような不安定な時代ならば、反響はかなり大きくなると考えられます。

また、1969年には、有名な「ベッドイン」をしています。新婚旅行先で「平和を訴えるパフォーマンス」をするという目的で、数日間、ホテルの一室で大勢の取材やカメラマンに取り囲まれて議論したようです。

ところで、Q&A室にジョンのタイプはどこかと質問された方は、ジョンはタイプ4だとこちらにメールされています。その男性のタイプはタイプ4で、私も本人もタイプ4だという点では一致しています。

しかし、ジョンに関しては、タイプ2だという判定は受け入れられないのだそうです。自分と同じタイプだと思いたいのでしょうか。

「ベッドイン」というような、狭いホテルの個室で取材人たち大勢に囲まれて議論するなど、タイプ4には最も苦手なことになるでしょう。あり得ません。

羞恥心が強く、閉所恐怖症的になりやすく、人間に臆する怖がる気質の人には考えられないことをしています。

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前回の続きになります。著書にある同じ個所で、以下です。

チャールズは雑誌社に働く洗練された女性に惹かれた。だが愛していると言ったあと、彼は努力をしなかった。あまりにも長く孤独だったために、相手を思いやった行動がとれなくなっていたのかもしれない。彼女をスコットランドに誘った彼は、いつものように一人で釣りに興じた。その後彼女はチャールズのもとから去った。

著者の解釈がここにも入っています。「あまりにも長く孤独だったために……」とあるところです。皇太子をかばっているのかもしれませんが、伝記作家が人の心理に詳しいというものではありません。

伝記物は真相を探るのが目的ではありませんから、必然的にそうなるのでしょう。また、興味深い読み物に仕立てあげて、より売れるようにしているのです。

タイプ判定には使えない情報が多いのに、事実だと思い込んで判定の材料にする恐れがあると考えています。

さて、以下からは『ダイアナ妃の真実』の中にある記事を取り上げています。

妊娠後、ウェールズに行き、ウェールズ語でスピーチをやりましたが、彼のほうがわたしよりぴりぴりしていました。

ダイアナ妃よりチャールズ皇太子のほうが、生まれながらの王族でスピーチにも慣れていると考えられるので、彼は神経質な気質に入れられるところです。

防御タイプ(714)から探すところですが、これもダイアナ妃が感じたことに過ぎず、タイプを絞れる情報ではありません。ただし、他のエピソードで他の人たちもしばしば感じて取り上げていたら、防御タイプだと絞ることになります。

私はカナダの万国博覧会で卒倒しました。私たちは四時間も歩き回っていて何も口にしていませんでした。食べ戻してしまってお腹がからっぽだったという意味です。泣き言を言っていると思われるのが嫌で、気分が悪いことを誰にも言いませんでした。彼の横で倒れてしまったのです。夫は私を叱りつけました。倒れるなら、ドアの向こうのどこか他の場所で倒れろと言いました。

チャールズ皇太子は将来の王になるため厳しく躾けられていると思いますが、体調が悪くなれば本性が出るものです。ダイアナ妃だとて注意していたはずだと思いますが、それでも、ダイアナ妃は出しています。よく似た例がその2にもあります。

「女王は、チャールズがバークシャーに向かう旅のあいだ恐ろしさに震えていたのを覚えている。彼女が息子を残して帰ったあと、彼は何日も泣きながら眠った。誰にも聞かれないように枕に顔を押し付けて…」

でも、皇太子のような身分であれば、身近に世話係りの人がいると考えられるので、ここに載っているので誰かには知られてしまったのでしょう。

防御タイプは優等生気質でもあり、追い詰められるほどに「隠す」という方向になりやすい人たちです。ここでも、タイプ3よりはタイプ7に軍配はあがります。

ですが、837という3つのタイプは、「他人に弱みを見せない、隙を見せない」というように、否定的なことは隠すという振る舞い方を本能的にしてしまう気質です。

世界と否定的に結びついている人たちに共通のものです。ですから、ここでもタイプ3は消去できません。

一方、ダイアナ妃は「世界と肯定的に結びついているタイプ(261)」ですから、「隠す」とか「弱みを見せない」にはなりにくいタイプです。

むろん、タイプ2が全てオープンにするなどあり得ません。隠すこともよくあります。何を隠すか隠さないかはそれぞれの判断です。(なお、ここまで書かないと誤解を受けてしまうみたいです)

ダイアナ妃のほうは、「卒倒するなんて思わなかった。いたわってくれると思ったのに、叱られるなんて…、なんてひどい」などと皇太子のことを思ったかもしれません。

辛い思いをしているときに、「ひどい」ことを言われると、それは一生記憶に残り、傷はなかなか埋まりません。

が、皇太子からすれば、醜態を公に晒したのだから、かなり恥ずかしい失態で反省するのが当然のことになります。ひどい人間だと思われたならば、心外ってことになるでしょう。

「倒れるならドアの向こうのどこか他の場所で倒れろ」と言われたら、すぐに納得する人がいます。837の世界と否定的に結びつくタイプと、羞恥心のい優等生気質の714です。

上記のエピソードくらいのことならば、傷つかないのはタイプ5と9です。残りはタイプ2と6しかいません。

これは価値観の違いというよりも、振る舞い方の違いであり、つまりは気質(タイプ)の違いですが、それが一般的にも、夫婦の仲を裂く大きな原因になっていることは言うまでもありません。さて、元に戻します。

父親としてのチャールズについて。彼は子ども部屋で過ごすのが大好きで、ミルクをあげたりするのが待ちきれないみたいです。とてもいい父親です。

幼子をかわいがるのは、全てのタイプに見られるものです。しかし、お母さん気質のタイプ2でも、子どもを可愛がらない人がいます。精神状態がよくない人に多いとは思います。

子どもを可愛がっているからあの男はタイプ2だ、と思い込むこともよくありますから、知ってほしいところです。

さて、取り上げた例からみれば、タイプ7の可能性が高いのですが、タイプ3を消去できるという決定打ではありません。

そして、他の伝記本も読みましたが、ずっとこんな調子です。従って、皇太子のタイプは未確定です。1つのタイプに絞れません。残念ですが。

このようにエピソードを取り上げて、判定のための根拠をあげてタイプを絞っていることを提示しなければ、多くの人たちからの支持は得られないと思います。これからも、できる限り著名人を取り上げるつもりでいます。


 

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今回は、『チャールズとカミラ』と『ダイアナ妃の真実』の中にある記事を取り上げたいと思います。以下、青字の部分です。

伝記作家ベニージュノーによれば、「もともと女たらしというタイプではなく、一輪のバラを贈るよりは悪ふざけをして楽しんでいた。たとえば、彼からの手紙を受けとった女性が封を開いてみると、中からたくさんの輪ゴムが飛び出した…中略…女性に対して不器用で自信がなく、気後れしてしまうのだった」

上記のエピソードが11歳の頃であったとしても、3つのタイプ(837)の中では、生まれながらの大人タイプ(壮年型)のタイプ8にはあり得ないことです。また、悪ふざけをすることはあまり考えられないのは、タイプ3です。

青年になった皇太子のことをよく知る女性は「(女性に対して)とても恥ずかしがりやでした」 別の女性は「彼は優しかったけど、いつも暗い人でした。どこか寂しそうで悲しげで…」

前にあった情報は名前が出ていましたが、こちらは女性の名前が出ていませんから、判定の材料にはしません。こういうものに影響されて判定を間違うことがよくあり注意したいところです。

チャールズは雑誌社に働く洗練された女性に惹かれた。だが愛していると言ったあと、彼は努力をしなかった。あまりにも長く孤独だったために、相手を思いやった行動がとれなくなっていたのかもしれない。彼女をスコットランドに誘った彼は、いつものように一人で釣りに興じた。その後彼女はチャールズのもとから去った。

「釣りに興じた」という部分ですが、これは事実なのではと思われます。「愛していると言った」のかどうかは、皇太子が事実だと認めていればいいのですが、相手の女性に尋ねて確かめたとしても、事実なのかどうかはわかりません。ウソをつくことが考えられます。

しかし、釣りのほうは、ウソをつかねばならない動機が見つかりませんからね。男女関係にあったと言われることは虚々実々です。一方の言ったことをそのままを信じないように注意せねばならないところです。ここもよく引っかかるところです。

他の箇所にも、ハネムーンでは釣り道具一式と本を6冊持ち込んだと書かれています。また、以下のようにダイアナ妃自身が述べています。

「(皇太子は)本を7冊も持参して、この本を読み、私たちは毎日昼食の時にこの本を分析しなければなりませんでした」 (冊数は違いますが)

「タイプ7は釣り遺伝子がある」と書いたことがあり、それも間違いではありません。しかし、タイプ3にも釣り好きな男性はいますし、むろん他のタイプにもいて、タイプを絞れる情報ではありません。

ただし、ハネムーンの時に6、7冊も持参するとしたら、タイプ7らしい振る舞い方だと感じさせます。なぜならば、(性の対象者となる)女性と二人っきりとなれば極度に緊張しやすい気質ですから、なにを話したらよいかと悩むだろうと思われます。

そんな時は、なにかの小道具具を探します。それで本を持参したのだろうと。そして、タイプ7はいろいろな小道具をよく考えつく人たちです。とくにウイング6に多く見られます。

ちなみに、、(性の対象者となる)男性と二人っきりになると、極度に緊張しやすいのは、タイプ1の女性です。しかし、タイプ1はただただ緊張しているだけで、男性には受け身です。自分からなにか手だてを探すというようなことはあまり考えない傾向があります。

まあ、男性は女性をリードしなければという思いがあるようですから。女性のほうは、男性に対して積極的に動くのはまずいってことになりますからね。


お二人は、交際もあまりしないままに早い段階で結婚を決めたようですから、まだ親しい関係になっていないと考えられますから。

なお、人とのつきあいで悩み多いとか、慣れ親しみにくいという気質の人でなければ、皇太子のような振る舞い方は理解できにくいと考えられます。

「毎日昼食の時にこの本を分析しなければなりませんでした」とあり、皇太子は本の内容を話題にして、その場をなんとか凌いだと考えられます。

が、タイプ2のダイアナ妃はそういうことは理解できなかったと考えられます。「新婚旅行なのに、なんで、こんな本の内容を分析しなければならないの?」と内心思ったような…。

そして、タイプ3は、タイプ7より緊張しにくい気質です。調和タイプですから協調性があり、相手の女性に合わせられるほうで、常識的な振る舞い方をするほうです。

ハネムーンに6冊も本を持参するなど少し奇異なことですからね。しかし、それでも、タイプ3がしないことだとは言えません。従って、タイプ3を消去できません。


 

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今回は、ちょっと寄り道をしたいと思います。以下は、『チャールズとカミラ』の中に書いてあることです。(青字の部分)

伝記作家ベニージュノーによれば、「もともと女たらしというタイプではなく、一輪のバラを贈るよりは悪ふざけをして楽しんでいた。たとえば、彼からの手紙を受けとった女性が封を開いてみると、中からたくさんの輪ゴムが飛び出した…中略…女性に対して不器用で自信がなく、気後れしてしまうのだった」

まず、「輪ゴムを女性に送った」というのが、何歳の時のことなのか書いてありません。パブリックスクールに通っていた頃のようで、英国ならば11歳~18歳くらいまでになりますが、これでは困ります。

なぜならば、このエピソード、皇太子が11歳くらいの頃だとしたら、「子どもっぽい気質」になりませんが、18歳ならばかなり子どもっぽい気質だと絞れます。子どもタイプから探すところです。ですから、年齢が書いてなければタイプは絞れません。

このように、年齢だけでなく、性別、立場、置かれている状況、環境などという大切な情報が省かれている場合がとても多いので注意が必要です。

さらに、作家の解釈が至るところに見られます。そのほうが普遍的なことで、解釈をしていない伝記本など無い!と言えるくらいです。それは伝記作家だけに限りません。

まして、活字となり本になっていると、ただの解釈に過ぎないのに、確かな事実だ! と思いこむ人が後を絶ちません。

さて、以下は私の解釈に過ぎません。

皇太子のタイプをタイプ7w6だと仮定したならば、相手の女性を驚かせたくてしたのではと予想します。いたずらをしたかったのです。
「気後れ」をしたので、輪ゴムを女性に送るなど考えられません。

逆に、そのことがきっかけで、女性と会話できるかもと考えた可能性もあります。
気に入った女性のスカートまくりをする、ということならば7w6の男児には比較的よくあることですから。

あるいは、同級の男子と遊び戯れているうちに、なんとなくそんな流れになって、あえて拒絶できずに参加してしまった(A)、ということも考えられます。

それならば、いたずら好きなタイプ2w1とタイプ7から探すところです。そして、(A)であるならば多くのタイプの可能性があり、2・3・4・6・7くらいをあげられます。

ただし、タイプ7だと仮定した場合にはこのような解釈が可能だというに過ぎませんが。そして、「女性に対して不器用で自信がなく気後れしてしまうのだった」というものも、伝記作家ベニージュノーが勝手に解釈しているだけのことです。

なお、『チャールズとカミラ』の書き手は、「伝記作家ベニージュノーによれば……」と、他の書き手の文章を引用しています。自分の手で調べていません。

文章のプロであれば自分の手で調べたことだけを書くべきではないでしょうか。こういう作家はなんだか信用できません。たとえるならば、私が、他のエニアグラム研究者が書いている文をそのまま引用してタイプ判定しているようなものです。

私も、以前、ダイアナ妃を6と判定しており、かつて尊敬していたドン・リチャード・リソ氏もタイプ6だとご自身で調べて判定していました。(たぶん) たまたま、ダイアナ妃に関して判定が一致していましたが、現在は、私はダイアナ妃をタイプ2w1と訂正しております。

一方、リソ氏は、そのタイプと判定した根拠をこれまでのところ発表されていません。しかも、一人としていません。他の会派もです。

人は過ちを犯す動物です。そして、主観に過ぎないのに、解釈に過ぎないのに、それを事実だと思い込んでしまう、そんな過ちの多い生き物のようです。むろん、私も例外では無いことは申すまでもありません。

従って、私の解釈は全て荒唐無稽だと思われたならば、このブログは覗かないほうが精神衛生上によいかと思います。でも、事実が含まれていると思われるならば、いつかは直接に向き合って議論できるようになりたいですね。

拍手[2回]

前回では、チャールズ皇太子のタイプを「女性を強く意識するタイプ(837)」という3つに絞っています。納得して頂けたでしょうか? 私自身は納得できたので前に進みたいと思います(笑)。

今回は3つのタイプから、1つに絞れる情報を捜してみました
。『チャールズとカミラ』(クリストファー・ウイルソン著と出版はイーストプレス)には、二人の気質がわかるもの(青字)が書かれています。

伝記作家によれば、「女王は、チャールズがバークシャーに向かう旅のあいだ恐ろしさに震えていたのを覚えている。彼女が息子を残して帰ったあと、彼は何日も泣きながら眠った。誰にも聞かれないように枕に顔を押し付けて、その時の記憶はいまだにチャールズを苦しめている。

子どもの頃は彼が母親に会うときは必ずおじぎと握手をしなければならなかった。時にまる一日母親の姿を見ないこともあり、彼はのちにそうした子ども時代を苦々しく語っている

伝記作家やこの著者の書いてあることが真実なのか調べようもないので、タイプ判定の材料には適切ではありません。また、なぜ父親との関係を取り上げていないのかと思う。

ただし、837であれば、この3つのタイプにとって父親の存在は薄いので、当然に父親との関係でなにか取沙汰されることは少なくなると思われますが。しかし、
皇太子自身が、母親との関係においての苦しさばかり語っていたならば、「母親を強く意識するタイプ837」と絞れるところです。

それでも、母の留守中に「幾日も泣きながら眠った」のが確かな事実であるならば、3つのタイプの中では、タイプ8とタイプ3が消去できます。

タイプ8は生まれながらのボスタイプで、本性がおとなっぽい気質ですから、母親の留守に泣き続けるなど考えられません。しかし、タイプ8は寂しがり屋ということは考えられず、怖がりでもないので、幼児でも一人で寝られる神経の太い気質です。

なお、「さみしい」という感情を体験したことがない人間がいるなど、驚きかもしれませんが、現実にいるんですね。エニアグラムでみたら、
タイプ5(おじいさん気質)も、タイプ9(おばあさん気質)も寂しいという感情があるとはとても思えない人たちです。

「さみしいという感情を知らない」と語るタイプ2もよくいます。でも、タイプ2にはさみしい様子をよく出す人もいます。ウイング1が重い人ほど寂しがりなところをよく見せています。


さて、タイプ3は調和タイプで多勢につくほうで、母親が留守であれば、親しい女官を母親代わりに慕うことがあります。しかし怖がりで神経質で臆病なタイプ7は、母親以外の人間を受け付けない傾向があります。ここはタイプ7に軍配があがりそうなところです。

そして、次のものはちょっと耳目を引きます。ゴードンスタン校での同級生ロス・ベンソンは言う。「彼はいじめられてたよ。友達もなくていつも一人だった」 この場合、名前までハッキリと書かれているので事実だと考えられます。

皇太子がタイプ3であれば、女性には無理かもしれませんが気に入った男性には自分から声をかけて友人関係を築くことができるのではと考えられます。しかし、タイプ3を消去できるほどの情報ではありません。

ウィキペディアには次のように書かれています。「父の勧めでゴードンストン校のような中産階級の子供たちと学んだことが多かったが、当然のことながらチャールズと同じ階層の生徒が一人もいなかったため、いじめやからかいの対象になってしまった」

「子どもの頃の彼について書かれているものはたくさんある」とあり、ここでは「内気で自信がなく処世術の下手な男」、「無口で内向的」などと書かれていました。が、ここも、タイプ3を消去できる情報ではありません。ただし、タイプ8は確実に消去できるところです。


 

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