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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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性格というものは、バラバラの要素がくっ付いているものではありません。

性格検査には、性格をバラバラに分析して、その後にくっつけるものがあります。たとえば、INFJ型、ESTP型などとなり、「このタイプはこういう指向がある」などという検査があります。

私も受けたことがありますが、説明されたタイプの指向を読むと、あるところは当たっていましたが、あるところはまるで当たりませんでした。

でも、それが一般的な検査としてよくあります。本人も自分の性格を知らないので、当たっても当たらなくとも、あまり苦にせずにいられるみたいです。

それで何ら問題も起こらず、そのような検査も社会から受け入れられています。

しかし、真実はそうではありません。一人の人間をバラバラに分解して、後からそれらの傾向をくっつけても全く意味を成しません。

「良薬口に苦し」で、エニアグラム性格学では、自分の正しいエニアタイプを知りたがらない、受け入れるのが困難になることがよくあります。

自分の短所を知るのは苦しいものです。隠したいことなのに、タイプ判定でそれを指摘されるのですからね。

かなりの攻撃や反論を受けたりします。判定するほうの私も、判定を怖がり、苦にすることがあります。

そして、エニアグラムという性格類型論を知ってからわかったことなのですが、エニアグラムという知恵の宝庫を、どのように伝えたらよいのかと、思案ばかりしており、なかなか前に進められません。

自分を知ることの難しさが行く手を阻んでいるように思われます。

さて、それでも確かな手ごたえを求めて、今日もまた皆さまに語りかけたいと思います。

たとえば、「生真面目」だという一つの気質が正しくわかったら、それ以外の傾向もすぐに見つけられます。

すなわち、生真面目→真剣になりやすい→努力家→ミスは許されない→ミスしにくい→完璧主義的→緊張しやすい→神経質→細かい→ち蜜→計画性あり→先々を知りたがる→敏感→察知が早い→逃げ足早い→臆病→怖がり、というように繋がります。

つまり、整合的にできています。ちなみに、これは防御タイプ(714)の基本的な傾向を羅列したものです。

ただし、正しくわかったならば!ですからね。

気質というものは相対的に見るもので、それでよく間違えるものだと知ってください。

さて、あるタイプ4の女性が、「私は、人間を怖がるが、それ以外については怖がりとは思えない」と語っていました。

でも、それ以外についても怖がりだと、ある出来事から悟ったみたいです。自分を知ることは本当に難しいことですから、たった一つの傾向「(自分が)怖がりなのかどうか」さえも正確に捉えられないのです。

ところで、「怖がりな気質」だと他人から知られることが嫌なのはよくわかります。しかし、真面目で努力家、計画性があり、ち密などという傾向は、評価されるものです。

長所と短所は表裏一体なのですから、短所を認め受け入れなくては、長所を生かすことはできません。

他人から指摘されて初めてわかるということがよくあります。また、他の人や、他のタイプと比較して初めて自分の気質が浮き上がって見えてくるのです。

たとえば、家族がみな防御タイプであると、自分の怖がりな気質がどの程度なのか浮き上がってきません。

攻撃タイプの人が家族にひとりいると比較されて、「お前は怖がりだなあ」と家族から指摘されるのです。

また、タイプ2は多数派ですから、家族全員がタイプ2ということはよくあります。

「自分は怖がりだと家族に言われていた」などと言います。こういう人は、他のタイプとともに暮らさないとわからないままになるのです。

【基本的に、3グループごとに怖がり度が異なる】
攻撃タイプ(825) 怖がり度はさほど強くない
調和タイプ(369) 怖がり度は、上下の中間くらい
防御タイプ(174) 怖がり度はかなり強い

あるタイプ2の男性が、「自分は弟と比べても人見知りで神経質だ」というのですが、その弟もタイプ2と判定できる方でした。

同じタイプ2でも、ウイング1が重い人のほうが人見知り度は強くなります。

【同じタイプでも、ウイングによって怖がり度も異なる】 
2w1ウイング1重い(タイプ1の気質を色濃く持つ)…怖がり度が強い
2w1ウイング中間  上下の中間              
2w1ウイング1軽い(タイプ1の気質を少し持つ)…怖がり度は弱い


また、ウイングが同じであっても、体験によって、人見知り度に違いが生じてきます。

たとえば、兄のほうがいじめに遭って不登校になった、という体験をしたならば、「人見知り度は、弟より強くなる」と考えられます。

むろん、「怖がり度」も強くなり、神経質度も増えます。

こうして、性格というものはセットになっているとわかるのです。

【ウイングの重さが同じでも体験で異なっていく】
2w1ウイング1重い…いじめられ体験やひきこもり、劣等意識が高いなどになると、怖がり度は強くなる
2w1ウイング1重い…幸運で、人間関係にも恵まれ、能力を活かした人ならば、怖がり度は弱くなる。


性格や気質というものは移り変わるのです。良くもなれば悪くもなります。

そして、自分を知ることの困難さ、というものを、心理学者も知らないままに心理テストを作っていたりします。

テストの内容を見ると、タイプ2の性格を羅列しているだけということもよくあります。

性格判断のチェック項目を作る人が、タイプ4だとしたら、その多くがタイプ4の気質をそのまま書きだしているのです。

それくらい、心理学界も、自分を知らない人たちばかりです。

むろん、私もそうでした。エニアグラムで少しは客観的な自分を知ることができたにすぎません。

性格、あるいは気質というものは、セットになっているもので、ひとりの人間は、自己完結した様式を本質的に持っているのです。

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米国では6歳以下の子どもがホームレスになっているというニュース(以下の①)がありました。

2010年は160万人だったようです。

主に母子世帯で、しかも母親が持病を持っている子どもたちがホームレスになっているとか。

どこの国でも、女性の所得は男性に比べて圧倒的に低く、貧困問題は女性の問題なのです。

さらに米国では医療保険制度も不備ですから、病気になっても受診もできない世帯はたくさんあると予想はできます。

米国が、豊かで自由な国というイメージがあったら、それは考えなおしたほうがよいのではないでしょうか。

お節介にも他国の人権に口出ししていますが、自国の国民の人権、生存権さえ守れない国です。

むろん、日本国も似たようなもので、他国を非難できるものではありませんが…。

ところで、日本では子どもがホームレスになっているというニュースはほとんど聞かれません。

本当なのかと情報②を探しましたが、やはり無いようです。(統計に出ないが子どももいるとは思っています)

なお、かつて名古屋駅近くでホームレスの医療支援に少しだけ関わりましたが、高齢の女性を2人見かけたことがありますが、子どもは一度も見たことがありません。

私のほうは名古屋から引っ越してしまい早くも13年が経ちましたが、ずっと変わらず医療支援の活動をされている男性がいます。

エニアタイプはタイプ1です。一流大を卒業して一流企業に勤めていた方なのですが、生き方を変えたようです。

35年くらい前に、年末に寒さと飢えで亡くなった男性がいるというニュースを聞いてから支援活動に入り、現在は専従で働いています。立派な方で尊敬しています。③

今年は寒い冬になりそうです。

仕事もなく、家もなく、そして、たぶん「絆」も絶たれた人たちが、寒さや飢えを乗り越えられるのかと気がかりです。

ところで、ホームレス支援活動④が今年もあります。関心を持たれた方は、どうぞ笹島診療所のほうへご連絡ください。


……………………………………………………

①2010年の子どもホームレスは160万人、米調査
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2846710/8218424

②日本のホームレスの実態に関する全国調査報告書の概要
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/04/h0406-5.html
2007年4月発表のもの

③笹島診療所メンバー インタビュー
http://www.kakushin-aichi.jp/people/090311-110809.htm
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④今を生きる闘い第37回名古屋越冬活動にご支援ご協力を!

日 時:2011年12月28日(夕)~2012年1月4日(朝)

場 所:オケラ公園(名古屋市西区名古屋駅近く;西柳公園)

内 容:
今年もそれぞれの立場から、名古屋での越冬・越年活動に参加しよう。一枚の毛布が一人の命を救う。一枚のカイロで一晩の寒さをしのげる。ボランティアのその一言が一人で寝る不安を解消し、夜回りが襲撃から人々を守ることができる。
一人の死者も出さない越年にしよう!

主 催:第37回名古屋越冬活動実行委員会
連絡先:052-452-4584(笹島診療所)

西柳公園仮設電話:052-561-1608(12/28~1/3)

笹島診療所http://www4.ocn.ne.jp/~sasasima/

笹島診療所ブログhttp://sasashima-clinic.blog.ocn.ne.jp/

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★広瀬隆講演会「リニア新幹線と原発」前編
http://www.youtube.com/watch?v=zCrCVQqNYCI&feature
=results_video&playnext=1&list=PL128A617EAF8BCA8E


長野県富士見町の八ケ岳の麓、畑の真ん中。部落の寄り合い所の様な場所で、広瀬隆さんの講演会がひらかれた。「リニア新幹線と浜岡原発」。リニアも原発もある意味では同じ¬構造をもったとんでもインフラだということがよくわかりました。
9月20日のこと。山梨県との境にある場所で、山梨側からも大勢押し掛けて、雨にもかかわらず、狭い会場はぎっしり満員で熱気に包まれていました。


★広瀬隆講演会「リニア新幹線と原発」後編1
http://www.youtube.com/watch?v=Jfg2AwPhM-U&feature=related

★広瀬隆講演会「リニア新幹線と原発」後編2/質疑応答
http://www.youtube.com/watch?v=fZs90F3-ivE&feature=related


 
★リニア新幹線の問題点を指摘しているフリージャーナリストのブログ
 
http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/blog-entry-106.html
 

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谷川さんと枡野さんの対談が載っている文章(青字)を元にして、お二人のタイプを判定し、かつ気質(性格)というものを解きほどいていきたいと思います。

★「はるかなる息子へ言葉を届けたい」歌人は詩人に相談をした(後篇)(PDF)
 http://www.bungaku.net/wasebun/read/pdf/tanikawa_masuno02.pdf

枡野:子どもの頃に関しての印象は、何も考えてなくて、いつも機嫌が良くて鼻歌を歌っているような子だったんです。
谷川:不安とかそういうものはあまりなかった?

枡野さんはその後「知能障害があるんじゃないか」とご自分が思ったらしく、それほど何も考えていなかったようです。

谷川さんはそれとは違うみたいで回答していません。なお、タイプ4は「子どもタイプ」ですから、自己同一性は「子ども」です。

http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm

従って、子どもの頃の意識は比較的はっきりしており、記憶にもよく残るほうです。40年前なのに、まるで昨日あったことのように語る人も少なくありません。

谷川:母親がいなくなっちゃうんじゃないかとか、いつ自分が死ぬのかと想像して怖くて眠れなくなることはなかった? 自分のふとんからそっと出ていって、母親がちゃんといるところを覗いて確かめるとか?

枡野:それが不思議で、小さいときからひとりぼっちでも平気で、「お母さん、僕寝るからあっち行ってよ」という子どもだったみたい。

質問の仕方の中に、とかく質問者の気質が出ています。谷川さんはタイプ4の末っ子気質で、「母親の存在が大きい」というタイプです。

神経質で怖がりでもあり、母親が居なくなるという不安にさらされやすいためか、ちょっと姿を観ないだけで心配になってしまうのです。

一方、タイプ2にとって母親の存在は小さく、母親がしばし居ないくらいでは不安になりにくい人たちです。

枡野:僕、物心ついたと思うのは20歳くらいなんですよ。僕は、人に嫌われるとあんまり思ってないんです。基本的に、どんな人とも初めて会うときも善意で接してしまうし、疑いから入ることがない。

枡野さんは典型的なわかりやすいタイプ2と考えられます。なぜならば、タイプ2は、「善い人間であらネバならない」のであり、自分を善い人間に思いたいので、上記のように語る人たちがいます。

わかりにくいタイプ2は、そういうふうにはなりません。以下に、各タイプの「ネバ人間」について分析しています。
 
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm
 
ちなみに、私(2w3)も、思い出そうとしても母親のことはあまり覚えていません。母親の存在を気にしていなかったように思われます。

そして、子どもの頃はいつも一人で過ごし、ブラブラとして何も考えていなかったような気がします。
実際、家族からはおとなしくボウッとした子どもだと思われていました。

昼間はいつも一人ぼっちでいたので、周囲から心配されて保育園に入れられたようです。ひとりきりでいても、寂しいと感じたことはありません。

でも、保育園に居るのが嫌で、保母さんに見つからないように裏口からそっと帰宅してしまいました。それはよく覚えています。保育園は子どもの足ではかなり遠かったらしく、みなが驚いたそうです。

私の記憶では、子どもっぽいお遊戯など踊ったりするのを嫌っていた気がします。お母さん気質ゆえ、子どもであっても、子どもらしい遊戯は受け付けなかったのだと考えられます。

その後も保育園には行かず、家族から無理強いされたこともなかったと記憶しています。

さて、枡野さんは「物心がついたのは20歳」と語っていますが、私のほうでは14歳の頃になってようやく「自我に目覚めた」というイメージです。それまでは、私のなかでは「眠っていた」という感じなのです。

でも、枡野さんのように、人から嫌われるなどと予想したことはありません。好かれるとも考えていませんでした。

そして、結婚して家庭を持ってから、どういうわけか自信がついてきたというイメージです。かなり晩生です。

自己同一性は「お母さん」なのですから、意識的な自分と無意識下の自分が一致するのは、本物の母親になった時なのでしょう。

タイプ2は、生まれながらの本分を発揮できるのは家庭を持った時で、さらに子どもを産めば一層に母親としての本能に目覚めます。「自覚的になる」というべきか。

以上は私の個人的なことで、同じタイプ2でもそれぞれに異なるものです。でも、共通項は見いだせるはずで、それゆえタイプ判定ができます。
 

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松本市長・菅谷 昭さんインタビュー
……情報を開示し子供と妊産婦を守れ……

金融ファクシミリ新聞 6/6


http://www.fng-net.co.jp/itv/2011/110606.html

菅谷さんがインタビューに答えています。
食品の放射性物質の基準値について一部だけを以下に転載。


…原発大国日本において、これまで食品における放射性物質の基準値がなかったというのは驚くべきことだ。

今回の事故があって初めて厚生労働省は、ICRP(国際放射線防護委員会)とWHO(世界保健機構)とIAEA(国際原子力機関)が決めている値を参考にして、日本独自の暫定規制値を定めたのだが、私はその時の食品安全委員会への諮問に呼ばれて参加した。

委員会のメンバーは、基本的には学者ばかりで実体験のない人たちだ。私はそこで、「規制値は出来るだけ厳しくした方が良い」と提言した。

もちろん、私も自治体のトップという立場から、生産者の立場も理解しており、何でもかんでも厳しくしてしまうのが良いわけではないということも理解している。

ただ、今回の場合、子供たちのためを思うならば、厳しくしておかなくてはならない。大人については、基準値以下であれば仕方が無いとして口にするものでも、せめて、子供や妊産婦はきちんと守ってあげなければならない。

しかし、会議では「甲状腺がんは性質が良いから命には関り無い」と、平然と言う学者もいて愕然とした。

私はチェルノブイリで、小さい子供が癌の手術を受けて、毎日切ない思いを抱えているお母さんたちを実際に見ているから分かる。

こういった思いを抱える人たちを、これ以上出したくないから、規制値も厳しく設定すべきだと思う。

しかし、そういった光景を目の当たりにしたことの無い人たちには、癌に侵された子供や、その母親がどれだけつらいものなのか、どれほど切ないものなのか、わからないから、放射線の専門家という立場で意見を述べ、それをもとに規制値が決まっていく。

日本ではこういった実体験を持たない人たちが、政府の諮問委員会に入って色々な物事を決めていってしまうということを初めて知り、驚いた。

国民の本当の立場など考えていない。それはとても恐ろしいことだと痛感した。

私は、食品に関しては、汚染されているということが分かっているのであれば、乳幼児や学童、妊産婦はできる限り口にしない方が良いと思う。

被曝許容量にしても、学者によって20ミリシーベルトで大丈夫と言う人もいれば、駄目だと言う人がいるが、それは結局、放射線被曝に関して将来のことがよく分かっていないからであり、そうであれば、厳しい基準を適用するのが当然だと思う。

「あまり厳しいことを言うとパニックになってしまう」と考えて緩い基準を推奨し、「でも、30年後のことは私にはわかりません」というようなことは、無責任ということに尽きる。

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受講生たちと話し合いをしているうちに、考え方というか捉え方がクッキリと2つに別れたことがあります。

それは、2006年6月に奈良県で起きた事件に関するものです。16歳の少年(Aとする)が父親の厳しい教育指導があり、どうやら追い詰められて放火し、継母と弟と妹を死なせてしまったというものです。

この父親は医師ですが私大出で、それに引け目を感じて息子のAには国公立の医大に進学させようと暴力的な指導をしていたようです。それを一部ですが転載します。

塾や英会話学校がない日、Aは夜7時半から12時頃まで自室ではなく父親の書斎で勉強をした。目の前には父親が黙って座っていて、問題を解くのが遅かったり、間違えたりすると、父親は こぶしで殴ったり、髪の毛を引っ張ったり、殴り倒してから足蹴りするというような暴力である。ある時にはシャープペンシルを頭に突き刺したこともあった。Aの前歯2本は殴られたためか差し歯だが、折れた時のことは覚えていないという。」

これほどの指導を受けたために、いつしかAは父親に殺されるかもしれないと恐怖し、殺される前に殺そうと計画を立てたようです。しかし、その夜、父親が宿直で自宅にいない。明朝のことを考える怖くて放火したというものです。

1つは、「暴力的な指導に関しては否定的だが、子への思いが強かったためだろうと、根本の動機に対しては肯定的な解釈をする」グループです。

もう一つは、「子への思いが強いことを肯定的に見られない、単に自分の思いを押し付けているだけで、本当に子どもを思っているとは言えない」と考えるグループです。


前者はタイプ2w1と判定している人たちだけで占められました。後者はそれ以外のタイプです。ちなみに、後者のグループにいたタイプは、2w3 4w5 7w7 7w8 9w1 9w8です。

同じタイプ2でも、w3とw1とは、考え方が違っています。その場に2名の2w3がいました。

なお、そのうちの1名は私ですが、子どもに対して暴力的になること自体が考えられません。教育熱心な人たちを身近に見ていましたが、ずっと違和感を感じていました。もう一人の2w3も同意見です。


でも、お母さん気質の人たちが、子どもへの思いが強くなるのは当然のことだと思います。しかし、それらの思いは良い方向に行く場合もあるかと思いますが、この事件のような悲劇を生むことがあります。

そして、他のタイプの親たちは子どもへの思いはあっても、それほど強くはなれません。子どもには子どもの人生があると考えてしまうのです。

あるタイプ4の母親が述べていたことが忘れられません。「私にはホームレスになる権利だってあるんだから!」と怒りを露わに出していたことです。

彼女の母親(2w1で1のウイング重い)はかなり教育熱心だったようです。しかし、彼女のほうでは母親に対して憎しみさえ抱いていますが、母親のほうはそれを知らずにいます。

ちなみに、子への思いは強くとも、それは主に息子に対して強く出るもので、娘の場合は放任主義的になることもあり、個々に違うのは言うまでもありません。

さて、「親がなくとも子は育つ」と言いますが、「親があっても子は育つ」という言い方もあります。どちらもすごく深い意味があるように思います。

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「金融武器」などという武器があることを最近になって知り、ふとウイキペディアで「武器」を探して読んでみると、不思議な気持ちになり、ちょっとまとめようと思い立ちました。以下、一部(青字)転載しています。

武器の強弱はしばしば話題になるが、状況の変化によって長所が短所となりえるため「全てにおいて優れる」武器は存在しない。

例えば、槍の長所である「長さ」は、閉所にはそもそも持ち込めない、持ち込めたとしても十分には振り回せずに「短所」となる。

破壊力の高い銃も、弾薬の補給が滞れば本来の能力を発揮できず、またこのような銃は近距離では使えないものが多い。

複合武器の欠点は、複雑なため使いこなすには長期間の訓練が必要なこと、多目的武器は、どの用途に使っても専門の武器には及ばないことが上げられる。

これを読むと、なんだか武器も人間も同じではないかと思うのです。武田信玄は、「人は城、人は石垣、人は堀…」と言っていたそうですが、「人は武器」とも言えそうです。

また、全てにおいて優れている人間など存在しない、という点でも同じです。これは、個々人だけでなく、エニアタイプから考えてみても同様のことが言えます。


仮にタイプ9が槍のような気質で、タイプ1が弓矢のような気質だと考えると、まさに武器と同じで、ある状況の変化によって、その気質が長所にもなり短所ともなりえます。

たとえば、槍の扱い方は単純で操作性に優れているとしたら、タイプ9のようなイメージになるかもしれません。

弓矢は熟練度が要りますが、それは努力家で敵の近くには寄れない怖がりなタイプ1のイメージに近いと言えそうです。


槍の調達コストは安く耐久性に優れているかもれしないが、弓矢のほうは耐久性には弱いが携帯性に優れていると言えそうです。

また、仮にタイプ2の人の中に器用で優秀な人がいて、さまざまな局面で使える人材であるならば、多目的に使える武器になりそうです。

しかし、槍の名人のような専門性が必要とされるような状況ではかなわなくなるでしょう。

それぞれに一長一短があるということです。
そして、以下を読むと、ますます人間と同じだなって思うのです。

「武器の構成要素として長さ・射程、重量、威力、速度・連射力、操作性などが問題となり、さらに軍での運用視点から見ると、操作に必要な熟練度、調達コスト、生産性、信頼度、耐久性、携帯性といった要素も問われる。隠密性を求める特殊な武器も存在する。それら長所や短所は、他の武器や兵科との組み合わせ、操法や戦術の工夫によってある程度補われる」

当エニアグラム性格学では、「性格とは基本的な自己生存防衛戦略である」です。とても簡単です。

人はそれぞれに自分を守るための基本的な戦略を持っていて、それはつまるところある種の武器を持っているようなものと言えそうです。

どの人も、どのタイプでも、最低限ひとつの武器を持っていて、その一つでなんとか生きていかれるように出来ているように思うのです。


また、それぞれが持っている武器が、全てに優れることはないのですから、敗退することもあると考えられます。

むろん、武器の手入れをしなければ、性能を高める努力をしなければ、敗退したり自滅します。

しかしながら、他の人たちと組んで協力し合うことができれば、ある程度、欠点を補うことができます。

それでも、ヒトは縄張り意識が強く、また競争意識も強く、そこからみると、「人生は戦い」なのかもしれませんね。

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浜岡原発の原子炉が明日には全て停止するという。菅首相は、なんだかこれまでの失点を取り返そうとしてやった、という感じがします。でも、とりあえずグッドニュースです。

しかし、福島原発の状況から見て、まだまだ最悪事態を招く怖れがあります。そんな中、以前に取り上げたプロジェクトが提案文を広めて欲しいという。


「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」結成へむけて
山田恭暉さんより http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/

私事ですがエニアタイプが2ゆえか、山田さんのような存在を知ると、どこか過剰反応をしてしまいます。

それは10代頃からあるもので、何かの危機時に自分は自己犠牲しなければならないみたいで、それが怖くて逃げ出す自分とが、勝手に自動的に格闘してしまうのです。

エニアグラム研究家のドン・リチャード・リソさんも、「タイプ2の自己犠牲」について言及していますが、
その部分だけはすぐに納得できました。リソさんもタイプ2だと判定できそうです。(ちなみに、以前はタイプ4w5と誤認していました)

10代の頃から一番に尊敬する人は誰か、
と、問われたら、田中正造だと答えていたくらいです。足尾銅山にも出かけて、鉱毒事件のことを調べたり。

コルベ神父という存在を知った時もそうで、そこに自分も飛び込んでしまう、まるで当事者のような感覚になってしまうところがあります。他人事にならないのです。

まさにDNAに書かれているかのようで、本能的な反応だと考えられるものです。同じタイプ2の人でも、みながみなそのような感覚になるとは限らないみたいです。この場合も、人それぞれなのでしょう。

ですから、山田恭暉さんもタイプ2ではないかと予想します。いつか機会があったら確かめたい。そして、福島の現場は決死隊のような覚悟を決めた人が要る、という残酷な事実があります。


タイプ2は多数派です。このような時に必要な人材なので多数配置されていた、とでもいうのでしょうか。それに関しては、私には全くわかりませんが…。


ただ、それぞれが自分の役割というか、天命を知ることが大切なのだと思います。そして、他のタイプは、他の人は、また違う役割を持っているのです。


最後まで生き抜くことを目指すタイプ、何事があってもあまり行動を起さないタイプ、それも、その人が天から授かった役割なのだと。


自己犠牲する人が偉いのではないんだと。自分ひとりだけでも生き抜こうとする人、その人も偉いのだと、そんなことがわかるようになりました。


エニアグラムを知ったお陰かもしれません。なお、次のようにも言えるかもしれません。


「人間が人生の意味は何かと問う前に、人生のほうが人間に対し問いを発してきている。だから人間は、本当は、生きる意味を問い求める必要などないのである。人間は、人生から問われている存在である。そして、その答えは、それぞれの人生からの具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない」   ヴィクトール・フランクル 『死と愛』より 

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今朝はエニアのお話をしましょう。

さて、元受講生の妻のエニアタイプはタイプ7w8でかなりの美人でした。いつも戦時体制にいるような人だと、彼は言うのです。

就寝時は、上下のジャージーを着て、ブラジャーもつけて寝るそうです。近くに靴と手袋と懐中電灯その他、必要なものがあり、化粧もして寝るのだそうです。

これは3年くらい前に聞いたことです。震災後の現在は一体どういう身支度をしているのか知りたいものです。

私の伯父タイプ6w5は還暦の祝いを2年ほど前にしました。そして、親戚や雇用している人たち全てに防災グッズセットをプレゼントしました。その手があるのかと驚いたものでした。で、私はそれをどこに仕舞ったのかスッカリと忘れていたのでした。

友人のタイプ4w3は、3/12から「見ざる・聴かざる」をしているように見えます。尊敬している人からの情報を聞いて、それだけをメールしてくれます。こちらの話はいっこうに聞いてくれません。尊敬されないとダメなのかぁという感じです。

しかし、4w5の友人は私と似ています。12日以降はあれこれ真相を突き止めようとネットサーフィン。事実を知りたいという5のウイングがよく働いているみたいです。

17歳の7w6の娘を持つ友人は、娘と仲が良いほうではなかったのに最近はベタベタされる、すごく良い子になっている、と言う
のです。やっぱり地震や原発や放射能を怖がっているんじゃないかと教えてくれました。

それを聞いて思い出しましたが、知り合いの7w8の娘さんは、休学していた大学に昨年12月ころから通い出し、マンションも借りて一人で自活生活をしていました。

ところが、3月下旬頃からは祖母の家に居るという。いつもはわがままなのに今は良い子になっているというもの。怖いことばかり起きているのですから、一人では住めないのでしょうね。

私のところに届く情報からみると、タイプ9の人たちはどうやらいつも通りの行動パターンをしているみたいです。「正常性バイアス」などという心理学用語がありますが、エニアグラムで見たら、気質の一つでもあるのではと考えられます。

もっとも、タイプ9だけではないと思っています。元々そのタイプだけにしかない傾向というものはありませんから、当然なのですが。

ですから、防御タイプと調和タイプも、場合によって怖がりなタイプ2にも「正常性バイアス」が効いていると考えられます。(これに関しては当ブログ3/21を参照)

また、4、5年前くらいに数家族でハイキングに出かけたことがあります。小学生が4人くらい参加していました。昼近く少し休憩しようと腰を下ろしましたが、蜂が数匹さかんに動いていました。

タイプ1と判定していた小2の娘さんは母親の膝に顔を押し付けて、けっして蜂を見ようとしません。震えながらこわいこわいを連発です。

同じ年頃のタイプ2w1の娘さんはキャーキャーと大声を出して騒ぎ立てています。でも、蜂の動きを、しっかりと目で追っていたことが印象的でした。

タイプ4の娘さんもいましたが、声は出さず2w1の娘さんの後を追っていました。その時の平和で楽しい騒ぎを、今でも鮮やかに思い出します。気質っていうものは、こんな時によく出るなあと思ったものでした。

ところで、私のところにも「不安を煽る」というメールが届きましたが、ブログを持つ受講生のところにもあったみたいです。しかも一つは長文だったので気質が現れていました。タイプ2w1と判定できそうです。

なお、2w1の1があると機敏に行動してしまうほうです。1が重くなるほど不安感も強くなり、怖い現実を見たくないという気持ちが出てくると考えられます。

それは防御タイプに多い傾向ですから。また、怖いことは知りたくないので何かせずにはいられないのが、タイプ2のほうになり、こちらは何もできなくなるのかもしれません。

私もまだ緊張しており、なかなか日常に戻れません。そんなふうですから、日頃考えていたエニアとか、マンガでタイプ判定するなど、いつもの仕事をすることで、平常心を取り戻したいと思っております。


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ジコチューだと思われる男性に関する情報が受講生から入りました。
「ある男性(タイプ2w1)が、入社してから1ヶ月も経たないのに、仕事のアイデアなどを出して、それを社長に取り入れさせようとした」というものです。

その人物が、それまでの才能を見込まれて、引き抜かれて入社したというのであれば、一ヶ月に満たなくともアイデアぐらい出すのはおかしな行為ではありません。

しかし、それでも、新しい職場を観察して熟知できるよう努めなくてはならない時期です。また、社長に対して共同経営者みたいな口の利き方をしていたようで、自分の置かれている立場を認識できなかったと考えられます。

ところが、このような人は結構見かけます。攻撃タイプ(825)の特長的なところで、自分を重要人物だと思い間違いしているからではないでしょうか。

本人は全くそんな意識はないだろうとは思いますが、客観的な自分を認知できないことが、致命傷になることがあると思います。この男性、社長と意思疎通がうまくできずに、わずか1ケ月余で退社せざるを得なくなったのですから…。


また、2/12日のブログ(ジコチューな女性タレント)の感想文も届いています。タイプ4w5の方からです。
「村上春樹さんのエッセイ(作者と読者のメールのやり取り)で、村上さんの小説しか読まないという読者に対して、村上さんは“そういうことをすると自分がだめな作品を出したときすごくガッカリされるのでは。他の作品も読んでくださいね”とコメントしています。その気持ちはよく分かります」

これは私もよくわかります。たとえば、エニアグラムのことを知りたかったら、私以外の他の方が書かれたエニアグラム本も読んでいただきたいと、常々思っております。

また、私のファンになってもらいたいという思いはほとんどなく、当会のエニアグラム理論をより詳しく知ってもらいたい、事実なのか確かめてもらいたい、という思いが強くあります。


ちなみに、村上さんの小説しか読まない読者は、どのタイプの可能性があるのか考えてみましたが、優等生気質(714)から探すだろうと思います。とくに、タイプ4の可能性が考えられます。

ある人を信奉したり尊敬すると、その人ひとりだけになりやすい傾向があります。違う言い方ならば、いろいろなことで間口が狭くなる傾向があります。

誠実ゆえかもしれませんが、つきあうのが複数になり二股をかけることも少ないタイプとも言えるかもしれません。


一つのことに固執する、過去にも固執して先を見ない、視野狭窄になりやすいという傾向も見受けられます。ですから、前向きになり、視野を広めて、多くの人たちと交流できているタイプ4は、成長して精神的にも強くなっているのではないでしょうか。

また、一つのことに固執しやすい気質ゆえ、スペシャリストタイプとも言えます。しかしゼネラリストタイプにはなれにくい気質だと考えられます。これは、714という3つのタイプの特長的なところと思われます。

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